まさおレポート

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2020-09-25 | 小説 音楽

高級な対談 植島啓司+伊藤俊治『共感のレッスン 超情報化社会を生きる』 養老孟司より

自己はいまでは当然だが、仏教ではよく無我という。確かに私は「ある」が、その中身はなにか。デカルト座標には原点がある。二本の直線がそこで交わる。原点は確かに存在するが、中身はない。点ですからね。私はそれを「空」と呼ぶことにしている。

 意識の中の自分も、多分それと似たようなもの。なぜかというと、自己とはナビの矢印だからである。矢印がないナビは使えない。動物は世界を動き回るので、ナビが必要である。そこにはその動物なりの世界地図と、現在位置を示す矢印つまり自分が入っている。この矢印を消すと、何が起こるか。世界地図全体が「自己」になる。それを世界あるいは宇宙との一体感という。http://subaru.shueisha.co.jp/books/1802_1.html

共感のレッスン   
著者名 植島啓司/著   伊藤俊治/著


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