「永守イズム」徹底し経営強化 日本電産・小部社![産経新聞](https://s.yimg.jp/images/news-cpm/logo/image1/san.png)
日本電産の小部博志社長
「私は自分のことを『番頭』と言ってきた」
会長は純粋な人だなと思う。
日本電産は『宗教みたいだ』ともいわれるが、その通りだ。
永守会長は常に夢を見る人だが、創業以来それを実現してきた。その人の言葉を信じて実行していくことが重要だ」
文面から滲み出るのは永守会長のスタイルを墨守することを決意表明しているだけだ。偉大な創業者永守会長が的確な後継者を見つけることができないのは日本経済にとっても実に残念なことだ。
後継者を見つけることができないのは大ボラ三兄弟と自称した柳井、孫、永守各氏に共通した性行であり、ここまで重なると偉大なリーダーたちに普遍的な業としか言いようがない。
稲盛さんだけは後継に成功している。「自分が自分が」と言う「我」が仏教的思考では人の性(さが)によるものだと稲盛さんは早くからの出家体験で気がついていたからだろう。ビジネスであっても災いになるという点に気がついていたからではなかろうか。
そう考えないと「私は自分のことを『番頭』と言ってきた」と自称する小部博志社長を例え暫定であっても選ぶはずがないと思えてくる。