まさおレポート

島に日常雑貨を運ぶ

滞在ホテルのレストランのすぐ前は石で護岸された歩道が続く。約200メートルほどの両サイドは階段になっていて車がめったに来ないので静かだし、屋台が点在している。そのためか夜はデートコースで12時ころまでカップルの若者が散歩や語らいを楽しむ。

その護岸堤防の一部に階段がついている。その部分だけは申し訳程度にコンクリートが平たく施工されてあり、そこから毎日朝夕種々の日常品や時には建築資材を島に向かう船に運ぶ。船は長さ6メートル幅2メートルといったところか、バリ特有の両サイドに翼のついた木造船でヤマハなどのエンジンが3台付いている。これに今朝は大量のスチール椅子を積み込んでいる。100脚ほどあるだろうか。ヌサ・レンボカン島でちょっとした会議がありそれに必要な椅子なのだろうかと想像してみる。

このはしけとは到底言えない場所からむき出しの岩を伝って海にでてそこから浅瀬を歩いて船に運び込む。見ているだけで足裏が痛くなってくるが、彼らはたくましい足裏を持っているのか平気で肩や頭に担いだ重そうな荷を船に運び込む。足場を踏み外したらかなり危ない。このすぐ近くには日本のODAで作ったCRIBと呼ばれる桟橋があるのだが、荷の運搬には適さないのだろう。

毎日繰り返される船への積み荷を見ている。藁屋根の材料であるアラン・アランが大量に積み込まれる。大量のプロパンガスボンベが運ばれる。これなど岩の上に落としたらどうなるのかと見ているだけでひやひやものだ。ある時は大量のミネラルウォータ入りガロンボトルやソフトドリンクが、ある時は木彫りのドアや欄干風のものが。セメント入り袋・食料品・こちらでペトロと呼ぶガソリン・インスタントラーメンんなどなど、島の生活の命綱のような印象を受けるが、実は大型船がメインルートで、これらは補助の運搬ルートなのかもしれない。一度確認してみたいものだ。

それにしてもこれだけ利用されているのにちょっとした積み荷運搬用設備を作れば彼らは大いに助かるのに、今のところそんな気配は全くなさそうだ。

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