五輪真弓さんの歌謡曲、インドネシアで「第二の国歌」に…両陛下の公式行事でも演奏
天皇、皇后両陛下が訪問中のインドネシアで、シンガー・ソングライターの 五輪 真弓さん(72)の曲「心の友」が歌い継がれている。「第二の国歌」と呼ばれるほど親しまれており、今回の公式行事でも演奏された。五輪さんは「両国の友好の場となる大切な席で流されて光栄」19日午後、インドネシアのボゴール宮殿で開かれたジョコ大統領夫妻主催の昼食会。両陛下が夫妻らと歓談された会場に、伝統の弦楽器ササンドによる「心の友」の演奏が響き渡った。
2015-09-12 18:54:02初稿
バリに滞在していたころ、サヌールの船頭をしているバリ人に話しかけられて、世間話をしているうちに、いきなり「心の友」と言われた。まさか私のことを言っているわけではないし、五輪真弓の歌を言っているのだろうなとは想像がついたが、たまたま心の友が好きなんだろうなくらいに思っただけだった。
本日のニュースで五輪まゆみさんが1985年にインドネシアで大ヒットしたことを知った。
サヌールの船頭は40代後半に見えたので彼が30年前、10代のころに聞いたのだろう。倉庫の奥に眠るCDを引っ張り出し、もう一度聞き返してみた。なかなかいいなあ。
あなたから苦しみを奪えたその時
私にも生きてゆく勇気が湧いてくる
あなたと出会うまでは孤独なさすらい人
その手のぬくもりを 感じさせて
愛はいつもララバイ
旅に疲れた時
ただ心の友と
私を呼んで
信じあう心さえどこかに忘れて
人は何故 過ぎた日の幸せ追いかける
静かにまぶた閉じて心のドアを開き
私をつかんだら 涙ふいて
愛はいつもララバイ
あなたが弱い時
ただ心の友と
私を呼んで
愛はいつもララバイ
旅に疲れた時
ただ心の友と
私を呼んで
毎日新聞 2015年09月12日 東京夕刊
インドネシアで大ヒットし広く知られている歌を通じて日本とインドネシアの相互理解と友好促進に貢献したとして、谷崎泰明・駐インドネシア日本大使が11日、首都ジャカルタで、歌手の五輪(いつわ)真弓さんに在外公館長表彰を授与した。ヒットしたのは五輪さんが歌う日本語の「心の友」で、1982年発売のアルバムに収録。訪日したインドネシアの放送関係者がアルバムを母国に持ち帰ったとされ、85年ごろ地元のラジオで流されて一気に有名になった。公立学校の音楽の授業で習うこともあるという。