大阪勤務の条々を記す。
某日 トップから経営改善のために大きな方針転換が打ち出される。設備利用料とソフト作成料・コンサル料の分離方針が打ち出される。多くのユーザは個別のソフトを開発して毎月の設備利用料で回収している。これが分離されるので顧客の混乱は必至だろう。幹部と営業が手分けして主な顧客を回って説明するそうだがスムースに行くかどうか。
某日 大手家電A社Bさんより今後のシステム利用に関して相談したいとのこと。A社に信頼の厚いC君を連れて伺う。受注システムの店舗数拡大の話が中心となる。
話の終わりにおずおずと今後は相談もコンサル料を頂くことになると説明すると大手家電A社Bさんは心証を害されたのか、叱られる。C君も「そら言わんこっちゃない」と言いたげだ。馬鹿正直に言いすぎたかな。相手にすればコンサルの予算も取っていないし、寝耳に水で怒るのはもっとも。しかし当分の間方針が定着するまでこうしたトラブルは避けられないかと覚悟する。
某日 大手家電A社Bさんより電話有り。共同利用型(VAN)から個別システムに乗り換えたい旨の相談らしい。営業マンなら無料相談だが当方はSEなのでコンサル料を請求せざるを得ない。前回叱られた事もあるし困った。しかし社の方針徹底を強く迫られているのでやむなくコンサル料のことを電話で説明すると案の定再び叱られる。いわく「あなたはまったく変わらんね」とがちゃ切りされる。その日は落ち込む。
某日 大手家電A社Bさんより電話有り。大手家電A社のマーケティング部門からはコンサル料を貰って仕事をしている旨がBさんに伝わったらしい。ようやくコンサル料を納得するので話を始めたいとのことでほっとする。
某日 A君が担当する某県某大学某教授から、国から研究開発費が下りたのでデータベース作成の依頼が有り見積もりを出す。A君を通じて某教授から発注するが個人的に研究援助費をもらえないかとの相談有り。これってリベートじゃないか。それはできないと断る。この世界ではリベートが当たり前なのかと驚く。
教授のデータベース作成作業場を訪問する。コピー機一台と大型OCR一台が置かれたマンションの一室に学生アルバイトが2名で作業をしている。OCRで読み込んだ判例資料の修正作業が中心のようだ。
某日 本屋の丸善から不思議なデータベース「MUNPS」が発売されているという。なんでもデータベースの初期設計のみラフにやっておけば、後は適当にどんどん付け足すだけでデータベースがたこ足のように伸びていくという。ユーザオリエンテッドで、かなり魅力的に感じる。試行錯誤で作成していくのに向いたように感じる。
「MUNPS」は、なんでも医療研究の世界では相当に使われているとか。研究者が利用しやすいということらしい。京大医学部でも使われていると聞いて調査訪問する。京大医学部の裏手は建物がなんとも古くて寂しげな場所だ。
帰りにA君が京都・伏見にある変わった居酒屋に連れて行ってくれる。刺身を頼むととんでもなくでかい皿に刺身がてんこ盛りででてくる。無駄が出ないように一匹丸ごと出すので量の割に安いのだという。それにしても一人では食べきれない、数名でシェアするのがこの店の決まりだそうだ。
後から女性の二人連れが店に入ってきた。案の上、「ひゃー凄い こんなに食べきれない」と悲鳴のような声が上がっている。この店の主はその声を聞いて口元がほころんでいる。
価格照会と打ち合わせを兼ねて東京丸善本社に出かける。結局価格と受注と折り合わないので、今回は「MUNPS」採用はあきらめることにする。
某日 NTTが開発したデータ発注端末を全国の三万店以上あるパナショップに設置し電話線で即時に松下製品の発注ができるようにしようという企画が下りてきた。パナショップと呼ばれる販売店が三万店もあるということに驚いた。コンビニが4万店郵便局数が2万強だからこの多さはすごい。
パナショップ組織を作り上げた松下幸之助は各店の親父さんたちからは絶大な信頼と尊敬を受けていた。パナショップ店を大事にしてるからだろう。
毎年京都国際会議場で全国のパナショップ店を招いて盛大な新製品発表会を数日にわたって開催する。その発表会に私もかり出されて新発注端末の説明員を担当することに。京都市内のホテルに泊まり込んでの仕事であったが販売店の人々の熱気と新製品発表会の盛大さを目の当たりに感じた。販売店店主を市内のホテルに数日泊めて食事もレストランで食べ放題というもてなしだ。
その折に松下の幹部社員から松下幸之助のエピソードも聞いた。接待の席でほんの少しでも座布団が完璧に位置に整っていないと烈火のごとく怒られるのだそうだ。
すでに90歳を超え高齢のため松下記念病院で生活をされている。仕事の報告は日々受けておられた。しかし話される内容は老齢のために聞き取りにくく専門に通訳する人がいるという。私の部下が発注端末の説明のために幸之助氏の病室まで伺う機会を得た。
某日 本社時代から職場が同じだったE君が不整脈で倒れたとのこと。会って話を聞くとこちらに転勤後何度も不整脈を経験しているらしいが、今回はことのほかひどく、職場で仕事中に倒れ、心臓が止まったという。彼の担当のクライアントの苦情が厳しくそれによるストレスがひどいとのこと。元々丈夫だっただけに、心労がよほど重なったのだろう。E君会社を辞める決意を固める。このままでは死んでしまうと思ったらしい。
本社で一時期一緒だったF君は課長として大阪に赴任後、レクレーションの一環のソフトボール大会で部下に誤ってバットを当てて傷つけてしまう。その後精神的に不安定になった。元気いっぱいの青年だったが別人のように憔悴して風船のしぼんだような印象であった。目に全く力が無く覇気などどこを探してもない。
某日 販売在庫管理システム=DRESと呼ばれた共同利用型在庫管理システムには大企業から中小に至るまで幅広い顧客がいた。数多い顧客の中には利用料金を滞納するケースもある。ある程度以上の額になると幹部が督促に行くことになる。
Gさんもそんな顧客にある日督促に行ったところ、相手に日本刀を畳に突き刺されて脅された。取り立てどころの話では無かっただろう。ふつうの勤め人ならだれでもそんな目に遭ったなら小便を漏らしてもおかしくない場面だ。
関西移動通信のシステム開発についての条々を記す。
某日 顧客である関西移動通信に呼ばれて出かける。会議室に入る前に部屋を眺めると社員の年齢が高く60歳を超えている人が多い。
現在の関西移動通信の基幹システムは顧客数が3万程度で限界にきている。早々に抜本的な企画を立てる必要があると担当のHさんから要望を受ける。現在東京で8万顧客程度、日本全体で10万程度と説明を受ける。
営業所を案内してもいただく。ホワイトボードに裁判日程が書き込まれほとんど毎日のように裁判がある。自動車電話料金の未納延滞によって最終的に裁判になってしまったケースで所長に話を伺うと、この料金回収が営業所の仕事の大きな任務だという。たちの悪い未納者は所長自ら乗り込んで回収するという。所長はみるからに腹の据わった風貌。回収担当には警察OBを多量に抱えている。それにしても保証金20万円、加入料80300円通話料6秒10円を払えるのはかなりの富裕層に違いない。
自動車電話の取り付け工場を見学させていただく。この工事日の割り当て管理もシステムのメイン業務の一つ。工場の担当者と話をする。「ときおりトランクを開けるとピストルが転がっていることがあります」とのこと。組関係の車には自動車電話が必須アイテムで逃走時に威力を発揮する。
電話機の自動倉庫を見学に行く。巨大な倉庫からコンソール操作で必要な機器が手元に届く。年間を通じてメーカにバランスを考慮して発注されるという計画経済の世界だ。
A社の顧客数増大に対応するためにA社基幹システムをこれまでの共用型から専用化する必要をプレゼン。需要予測は結局のところ今までの伸びの延長線上だから離陸期の予測はだれもできないことになる。それでもゴンペルツ曲線などを使って予測を説明しなければならないところに矛盾がある。結局は勘で補正することになるので最もらしい理屈付けの域を出ない。
日経コミュニケーション誌に東京圏の需要予測とハーフレート化後(16kbitから8kbit)、小ゾーン化(基地局を2kmから1.5kmへ縮小することと角度によりエリアを分割することで周波数を繰り返し利用できる)の理論可能収容数が掲載されている。これで行くと100万程度が限界とか。現在が10万程度であるから、一桁向上することになる。
某日 専用システム開発決定。プロジェクトリーダとして2年先のサービスインを担当することになり重圧を感じる。スタッフは従来の担当者を中心に増員して10名前後でスタート。J社がA社関連の経験があり詳細設計とプログラム開発を請け負うことに。J社スタッフは当初20名程度。
某日 友人のK君と夙川のスポーツクラブ・シーガルに行く。K君のプログラムはストレッチの後に筋力トレーニングを1時間してその後サウナで仕上げ。一回は同じコースをつきあったが私にはプールで泳ぐ方があっている。
その後サウナでサウナ室と冷水風呂を5回程度繰り返す。
この後夙川沿いに帰るときの気分は最高だ。体が温かいだけではなく頭がすっきりしながらぼんやりしている。至福の時間帯だ。これは確実にハイ状態だろう。この状態が有る限り仕事のどんなストレスも乗り切れそうだ。
某日 当社社員は線表管理(スケジュール管理)と開発段階に応じてのテスト計画に徹することを再確認する。ソフト開発はすべてJ社にお願いする。部下に大規模システム開発の経験者がいない事が不安材料だ。必要な要員数を上司に要求したが却下される。
某日 年末を迎え、組合から厳重注意を受ける。我がチームの平均残業時間がNTTのワースト10に入るらしい。そうは言ってもサービス開始が至上命令とあればお叱りは甘受するしかない。しかし徹夜に近い仕事の後に呼び出されての注意は心身ともになかなか応える。労務厚生担当の部屋に呼出されて長々と注意を受けているときにふと横の書棚をみると映画ビデオがずらりとそろっている事を発見。一体誰が借りているのだろうか。近所のビデオ屋で金を払って借りる方がよっぽど合理的だと思うのだが、などと思いながら労務厚生課長の話を聞く。
某日 J社の責任者Aさんに仕様変更を申し入れる。見直し時期まで仕様凍結してあるので受け付けられないという。杓子定規にいうとその通りだが、みすみす誤っている事が明確な仕様を期日まで延々と作り続けるのもおかしい。激しい口論になる。お互いの立場のぶつかり合い。
某日 新システム用マシン(コンピュータ等ハードシステム)が設置完了する。10年前と比べるとかなりコンパクトになり、部屋も小さくなっている。特に集合ディスクの容量に比べてサイズが小さい。容量対容積は10倍程度になっている。しかしディスクは開閉式ではなく密閉式になっている。システム受け入れテスト準備をL君と話す。
某日 M君から想定の演算処理速度が出ないという報告有り。ダンプリストを富士通におくり分析を依頼する。初期のリストだけでは足りないらしく次々と追加リスト取得を言ってくる。温厚なM君もさすがに業を煮やして調査に来たらどうだときつい電話をいれている。
富士通から処理能力改善チームが来社。メンバーをみて驚く。なんと10数年前に一緒に仕事をしたメンバーではないか。みんな部長とか次長とか技師とか肩書きがついている。20代の頃を思い出して懐かしく、思い出話に花を咲かせる。Nさんの頭には白いものがちらほら。
夜は富士通の方とお初天神にある瓢亭へ。酒の後は暖かい夕霧そばを。ここのそばは田舎風ではなく白くて細い。田舎風のぶりぶりしたそばが好きな私が例外的に食べる雅なそばで、ゆずが練り込んである。生卵入りのつゆで食べる。東京のそばに比べるとべつものだがこれはこれで酒の後に良く合い、美味い。
ちなみにこの夕霧そばの由来は近松門左衛門の歌舞伎『夕霧名残の正月』と浄瑠璃『夕霧阿波の鳴門』に登場する夕霧太夫とか。歌舞伎などに疎い私はどちらも知らないが、実在し早世した絶世の美女らしい。なるほどそういわれてみると雅な味も納得。
某日 上司のOさんが部屋にくる。突然課長代理のP君の転勤と、その後釜にQ君の着任を告げる。開発が軌道に乗りつつあるときに困ると主張するがOさんはQ君の方がP君よりふさわしいと一方的に言いつのる。理不尽な人事に怒る。
腹の虫が治まらない。鬱憤晴らしに福島の会社に勤める友人のR君を呼び出し福島駅近くの聖天通りの焼鳥屋で飲む。R君はもう少し洋風な食い物が好きなのだが今日は私に合わせることに。終電近くまで飲んで阪神電車で甲子園まで一緒に帰る。甲子園からタクシーで西宮堤町まで。
R君が「俺が職場での不満とかを話そうと思って来ても、いつも君の話の聞き役になってしまう」と帰りの電車で私にこぼす。そういえばそうだ。
前夜の酒が残っている。多少二日酔い気味だが、昼になりようやく腹が減ってきた。こういうときは堂島地下街の「きしめん あまの」の煮込みきしめんを体が要求する。
目の前で土鍋を火にかけて生のきしめんと出汁や太いネギを入れ八丁味噌で煮込む。煮込めるまで数分かかる。最後に卵をいれてそのままぐつぐつ煮えているのをカウンター越しに出す。シャツやネクタイにかならず汁がはねるので紙のエプロンは必ずかける。
きしめんを食べてしまうと八丁味噌の汁がたっぷりと残る。これをレンゲで飲みながら白飯を喰う。食い終わる頃には昨夜の酒も汗と一緒に飛んでいる。
あまのできしめんを食べて堂島の地下街を歩いていると向こうから両手を大きく振りながら周りにあの特有のすごんでいるともとれる笑顔をふりまきながら歩いてくる男がいる。漫才のやすし・きよしの西川やすしだとすぐに分かった。息子と娘を連れている。舞台そのままの立ち居振る舞いで梅田の方に歩いていった。
某日 直前のチェックで料金請求のミスが見つかる。請求書発行まで後一週間しかない。1万件の総チェックと訂正方法をスタッフ全員で検討する。結論はプログラムでは洗いきれないので人手でチェックと訂正をするため急遽派遣社員を10名集めることに。チェックと訂正の手順書をS君が作成する。これをもとに全員が訂正作業に入る。
派遣社員が10名そろう。全員に今回の主旨と請求日までに必ずやり遂げなければならないことを訴える。各自に作業の配分をしてスタート。
某日 作業進捗の報告をT君より。T君は「課長、心配しないでください。数日徹夜を続けてもやりますから」と言ってくれる。日頃無愛想な社員だけにこんなときの言葉は胸に沁みる。
某日 スタッフ達は連日連夜の長時間作業でよく頑張ってくれる。こちらも疲労困憊の極み。まさに綱渡りの心境。派遣の女性たちも懸命に働いてくれる。明日は土曜日の為外出に備えて802型携帯を借り受けて持ち帰る。あまりに疲れていたので重い携帯を電車の棚に置き、そのまま忘れるというひどいことに。802型携帯電話は50万円くらいすると聞いている。冷や汗を掻きながら忘れ物掛かりに届けると次の駅で発見されたと聞く。はなはだしく安心する。
某日 土曜日夙川のスポーツクラブ「シーガル」へ。休みの日でも進捗が気になって仕方がない。802型携帯電話を持ち歩くと多少の気休めにはなる。1キロほどゆっくりと泳いでサウナで温冷交互浴でさっぱりする。帰り道、夙川沿いの草花が異様に美しい。
某日 ようやく請求額の訂正が終了する。なんとも嬉しい。派遣社員も入れて全員で北の新地にある小料理屋へ。ここの女将は私が20代の頃からのなじみで気安く飲める。秋田出身でシングルママで娘を育てているキップの良い女将。カセットのカラオケで全員盛り上がり2次会は梅田のディスコへ。
某日 夜中の3時頃に電話あり。ここのところ夜中の緊急電話が増えているのでベル音で緊張が一気に高まる。一種のノイローゼになっているのかも知れない。疲労困憊してやっと寝た後の緊急電話は本当に嫌なものだ。朦朧とした頭の中で受話器を取る。
「もしもし 〇さんですか。保守担当のUですが夜分済みません。集合ディスクが障害で立ち上がらないのです。」明日の朝8時までにはシステムを立ち上げなければならない。連日の作業で疲れているスタッフには悪いが召集をかけることに。富士通の保守にも召集をかける。
タクシーを呼んで職場まで向かう。武庫川の橋を渡る頃にはうっすらと空は明けかかっている。夜明けの武庫川はことのはか美しい。今月に入って既に夜明けをみながら出勤するのは4回目になるか。
システム立ち上げまで後4時間しかないと思うと緊張と焦りが一気に高まる。もし立ち上がらないと西日本の各支店に甚大な迷惑をかける。それ以上に、又主要支店に一升瓶を下げて謝りに行かなければならないと思うと気が重い。
到着後マシン室に入ると予備のディスクにファイルを移し替えて何とかしのげるらしい。残り時間は三時間しかない。ぎりぎりセーフだが一刻の余裕もない、直ちに作業にとりかかりようやく8時10分前に作業は終了した。
仮眠室で仮眠後組合と労務厚生課から呼び出し。こんなときに全く腹が立つ。組合に断らずに社員を夜中に緊急に呼び出したのがいけないらしい。心の中で「ふざけるな。手続きをしていてシステム立ち上げが定刻にできなかったら大変なことになっているのだ」と叫ぶ。
午後は上司から叱責される。スタッフに労働上の不満がありそれが伝わっているとのこと。だれが報告したかは察しがついた。それにしてもこの上司は一体何を考えているのだろう。「誰がやってもこの員数では過剰労働時間になるのが分かっている。大変な中さらに不適切なスタッフ入れ替えをやったり減らしたりしたのはおまえだろう」と心の中で叫ぶ。
徹夜明けに組合と上司に責められほとほとこの職場が嫌になる。家人も限界にきている心身を心配して「会社やめたら」というがしかし途中で投げ出すわけにはいかない。あと3ヶ月の辛抱。
某日 システム総合試験は順調にいっていない。このままではサービス開始に間に合わない。上司のOさんに休日にもかかわらず自宅に連絡する。冷静に報告を聞かないでただ怒り狂う。
サービス開始を三ヶ月遅らせることに決定。なかなかつらい決断だが止むを得まい。 支店が各県にあり、全店での一斉サービス開始を前提に導入計画を組み立てているので影響は大きい。発注側のVさんの困惑した顔が脳裏に浮かぶ。
今日は日曜日。会議後気分転換に映画がみたくなった。梅田近くの映画館で「Uボート」をやっていたので入る。しかし映画に入っていけない。
某日 W君が我がチームに参加して1月が経つ。親身になって考えてくれるので心強い。職場では同期生で友人であることを出さないように心がける。上司のBさんはもともとこの人事には反対で「苦労するぞ」と言っていたが、押し切った。そのためもあって彼がそれなりに貢献してくれることが嬉しい。帰りに久しぶりに一杯のみに行くことに。こざっぱりした小料理屋でゆっくりと話ができる。このところW君の不整脈も落ち着いたとのこと。よかった。
某日 ようやく新システムサービス開始。この3年半は苦しい道のりだった。現行システムだけでも大きなシステム変更をいくつも経験した。その上での新システムサービス開始。ようやく肩の重荷がとれる。精魂使い果たした感あり。今望むこと、深夜の呼び出し電話の無い仕事につきたい。目標がせめて3ヶ月程度の短期の仕事につきたい。今祈ること、本社側でこのプロジェクト開発を同じく推進したAさんが今年システム開発途上、過労で亡くなった。合掌。