サト、ドァ、ティガ、ウンパとバンジャールの集会所から掛け声が聞こえてくるので思わず覗いてみる。
20代の黒っぽい練習着の女性が子どもたちに伝統のバリダンスを教えている。
子どもたちの目は真剣だ。5歳から12歳くらいの女の子が手を伸ばし腰をひねり特有のシナを学んでいく。
少し歩くと又違った集会所でガムランの音が聞こえてきた。
今度は男の子ばかりで先生役も男性だ。
子どもたちは譜がないので思い思いに演奏しているがガムランになっている。
各自の楽器が思い思いに入っていき全体としてはガムランに聞こえる。
又少しあるくと闘鶏を練習で戦わせている。ケヅメにナイフをつけていないのでスパーリングといったところか。
日本ではもうすでに廃れたが、バリでは伝統芸能が継承されていくさまを垣間見ることができる。
つまりはヒンドゥ教が背景にある限り伝統芸能は廃れることはないということだろう。(闘鶏も含めて)