まさおレポート

当ブログへようこそ。広範囲を記事にしていますので右欄のカテゴリー分類から入ると関連記事へのアクセスに便利です。 

エントロピー増大の法則が色々な謎を解く補助線になるかも 

2024-05-30 | 小説 幼年期の終わり(UFO含む)薔薇の名前
追伸  エントロピーが重力の秘密を解く鍵になる?Youtubeで旬の先生が語っていたが。どうなんだろう。
 
 
まだまだよく理解できていないがエントロピー増大の法則が色々な謎を解く補助線になる気がしている。エントロピー増大の法則が時間とは何か、情報と熱力学の相互変換可能性などなど。全然まとまっていないがとにかく頭に浮かんだ切れ端を以下に並べておきます。
 
キリスト教が伝えようとしている大真理は、ひとつだけである。それは、最初の人間が犯した原罪(意志の肯定)が、キリスト(意志の否定)により救済されるという教えである。 キリスト教には、根拠の原理から解放された箇所がある。それは原罪であり、アダムが性欲を満足させたことである。これは、生殖という種族の絆により、個体に分散してしまった人間(エントロピー増大の法則)が統一を回復するというイデアを教義にしたと言える。各個体は意志の肯定としてアダムと同一であり、意志の否定としてキリストと同一である。 ショーペンハウエル

キリスト教の教えの核心は、最初の人間(アダム)が犯した原罪(意志の肯定)が、キリスト(意志の否定)によって救われるということだ。

原罪とは、アダムとエバが神の命令に背いて禁断の果実を食べたことで、この行為は性欲を満足させるためであったとされている。アダムとエバのこの行為によって、人間は「原罪」を負い、生まれながらにして罪を持つ存在となった。>根拠の原理から外れる。

原罪によって、人間は個々の存在に分散し、これは、エントロピー増大の法則だ。キリストは、意志の否定、つまり自己中心的な欲望や意志を捨て、神の意志に従うことを示し、キリストの生涯とその犠牲は、人間が原罪から救われ、再び神と一体となる道を示した。>根拠の原理の復活。

 

「根拠の原理」とはすべての事象にはそれを引き起こす原因があり、それによって説明できるという考え方でキリスト教の文脈では、通常、出来事や存在の根拠は神の意志や計画に基づいて説明される。しかし、特定の事象や教義に関しては、「根拠の原理から解放された」とされる部分があり、これは、それらの事象や教義が理性や通常の因果関係では説明できない。

エントロピー増大の法則は、物理学の熱力学第二法則に基づく概念で、閉じた系ではエントロピー(無秩序の度合い)が常に増大するというもので、この法則は、自然界においてすべての物質やエネルギーが時間とともに無秩序な状態に向かうことを示している。実はエントロピー増大が時間だという説明を聞いたこともある。


原罪(意志の肯定)が、キリスト(意志の否定)により救済されるという根拠の法則に一見矛盾することについて実はセックスこそが重要な「エントロピー増大の法則」対抗手段だと説明するのはどうか。

エントロピー増大の法則は、無秩序が増大する方向に向かうという物理学の原則でセックス(性行為)は新しい生命が生まれ、人間社会は持続可能な形で存続する。これは、宇宙の無秩序への進行を防ぐ善きことになる。性行為がエントロピー増大に対抗する手段であるという考え方が成り立つ。

セックスをエントロピー増大の法則に対抗する手段として説明することは、キリスト教の教義に新たな視点を提供すると同時にショーペンハウエルの説にも新たな視点を提供する。

エントロピー増大の法則こそが難題を解く補助線になる気がしている。だけどまだまだスッキリとはわからない。

「カラマーゾフの兄弟」でイワンは神の存在を認めるが、神が創った世界を認めません。彼は、予定調和的な運命論や宿命論に対して強烈な批判を展開している。

イワンは「俺が受け入れないのは神じゃない。俺が受け入れないのは、神によって創られた世界だ。この世界を受け入れることに同意できないんだ。」

イワンは、神の存在は認めながらも、その神が創った世界に対して深い不満を持っています。彼はこの世界の不完全さや不条理に対する怒りから、「この世界への入場券を返す」とさえ言う。

福岡伸一は、生命現象とエントロピー増大の法則(熱力学第二法則)について語っている。エントロピー増大の法則は、無秩序が増大する方向に向かうという物理学の原則で福岡氏は、生命がこの法則に対抗するために、自らを壊して再構築するプロセスを持っていると説明しセックス(性行為)はエントロピー増大の法則に対抗する重要な手段だと。

イワンへの現代物理学の視点からの反論となっているのが非常に興味深い。もしイワンが仏教を知っていたならば、彼は「この世界への入場券を返す」相手(神)がいない=仏教は創造神を持たないことを理解し、怒りをぶつける対象がなくなるため、狂い死にを免れて修行に励んだかもしれない。

イワンが熱力学第二法則やショーペンハウエルを知っていたら神の意図=根拠の原理からの解放の意義すなわちエントロピー増大の法則に対抗する手段が存在することを深く理解したかもしれない。

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。