2年ぶりに会社の健康診断を受けた。朝から絶食して8時過ぎに町田のあけぼの健診センターに到着すると既に何人かは検診を開始している。関東IT健保の健診センターよりはかなり小ぶりだが新しいので気持ちが良い。
以前は更衣して健診用パジャマに着替えるのが何とも鬱陶しかったのだが今回は何ともない。スーツを着てすっかり戦闘気分になっているのを再びパジャマに着替えることが過去の鬱陶しさの原因かなと分析してみたりする。
尿・身長・体重・視力・聴力・血圧・血液・胸の透視とおきまりのコースをたどり最後は胃のバリウム健診だ。肩に胃の働きを抑える注射を打つというのを断り、バリウムを飲んで回転させられまくる。いつもながらやっかいな健診だ。病人などこの姿勢は無理だろうなと考えてしまう。
慶応大学の近藤医師やその他医療の問題点を批判する本を読むとこうした健康診断はもちろんほとんどが有効だが中には無意味なものもあるという。しかし高額の機械と従事者を抱えているためにおいそれとやめる訳にはいかない。高額装置の減価償却を終えるまで使い続けなければならない。いや減価償却を終えても全国にいる何万という従事者の雇用をキープするためには効果が薄いとわかっても使い続けることがあるという。医療行政と診療期間の経営者がいかにも考えそうなことなので怖い。
従って自分である程度の知識を持ち患者力を高めるようにするしかない。胃の検診もMRIや高度のマシンでもっと簡単に中がのぞけるはずだと思うのだが。ちなみに患者力は作家の渡辺淳一さんの造語らしい。老人力からの連想だという。この健診センターでも受診者は患者と呼称されている。受診者は健康なものがほとんどなのだから患う者と呼ぶのは明らかに不適切だろう。
昨今の薬害による肝炎問題もそうだが医療行政と医療機関経営者には一般常識とはかけ離れた暗黙の論理があると思う。それは医療に特有の経済学だろう。誰かこの問題にメスを入れてくれないか。
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