ディオデルマーレは抜群のスタートを切りますが、R.ムーア騎手にかなり気合をつけられながら先頭集団へ出る展開になりました。(⇒あれだけスタートを決めたのにやっぱり前向きさが足りないのかな?)
直線では進路が見つからず窮屈になる場面も見受けられましたが、ラスト100くらいで前が開いてトップスピードに乗ってからはムーア騎手の熱い追いもあって素晴らしい脚を披露してくれました。
レースのラップが12.7 - 11.4 - 12.1 - 12.2 - 12.6 - 12.3 - 11.7 - 11.6 と加速ラップで流れた中で、ディオデルマーレはしっかりと差し切る力を見せています。この辺りは高く評価できますね。
この馬の良さは「馬格がある(よく食べる。健康体である)、スタートが良い、一瞬の切れ味を持っている」と言う感じでしょうか。
ウィークポイントとしてはズブい、(人の扶助をあまり解さない?)、蹄が弱いと言ったところかな?
色々な所でこの馬の新馬勝ちの評価を見ているのですが、高い点数を付けている所は無いですね(汗)
良く評価している所でも7点満点で4点、有名な丹〇日〇夫さんに至っては兄同様ダート転向もありと評価される始末。
まぁ、タイムも1.36.6と平凡だし、これは仕方ないところでしょう。
血統的に母シーティスは現役時代に独国GⅡのロックフェルS2着の成績があり、繁殖としては中山・門別で各2勝をあげているダルダヌス(父:Dutch Art)が誕生しています。
父:ロードカナロアのスピードをしっかりと受け継いでおり、やや晩成傾向のあるカナロア産駒でありながら2歳の段階で勝ち上がったのは評価できるかもしれませんね。
今日のレースを見る限り、ディオデルマーレは後ろから行って33秒台の脚で差し切るような派手な競馬ではなく、今日の先行チョイ差しと言う感じの競馬が合っているように見えました。
しぶとさを活かす競馬。まさに「天下の1号族」の傾向そのままのように思えるのです。
それに最後まで勝負根性を見せて伸び切っていました。諦めないで真面目に走るあたり、扶助に対する関心が薄いと言われていましたが、思っていた以上に人の言うことを聞く馬に成長しているのかもしれません。これは結構な収穫でした。
やはり少しズブいようですが、何となく距離はこれくらいまでが良さそうです。
次走は何とビックリ。年明け一発目の「ジュニアC(中山芝1600)」に登録してきました。
蹄の事もあるし、厩舎でずっと乗り続けていた馬ですし、勝利という最高の結果を得てこれで一息入れるのかなと思っていましたが、まさかの続戦とは堀先生のパターンからしてみれば意外な選択に感じました。
まだ走れる状態にあるという堀先生のジャッジなのでしょうから、先生の判断を信じたいと思います(個人的にはこの勝利の余韻にあと2ヶ月くらい浸りたかったかな…)。
リステッド競争のメンバーでどれだけやれるかで今後の厩舎内での序列(ローテーション等)も決まってくるのだと思います。
先生はこの馬をマイルカップに乗せたいと思っているのかな?
タイム面で言えばやや平凡な新馬勝ちの内容から、いきなりリステッド競走での勝ち負けはさすがに難しいかなとは思いますが、この馬の競馬センスで掲示板には入ってもらい、次の勝利に向かって一歩進んで欲しいものです。
それにしても誰が乗るんだろう。個人的にはR.ムーア騎手だからこそ勝てたと言うレースに見えたし、堀厩舎だから佐々木騎手かな?個人的には松山騎手がいいかな?腕っぷしの強い騎手が合っていそうです。
何とか来年、3勝クラスまで行ってくれないかな、と淡い期待を持っています。
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