マサの雑記帳

海、山、庭、音楽、物語、歴史、温泉、経営、たまに税について。

とりあえずやってみっぺ

2018-06-05 23:20:51 | 日記

 今日会ったお客さんは72歳の社長。
先日、地銀から取材を受けて現在の地位を築くまでの
過去のことばかり聞かれるので
「それやめましょう」と遮ったとのこと。

 彼曰く
「全然満足できなくてね。未来が楽しみっていうか、不安ていうか
何かいつも探してる感じだよ。だから私は毎晩寝るまで本を読んでる。
ただ、30分も読むと飽きてしまうんだ。それで同時に3冊読んでる。
そうすると目先が変わってまた読めていいんだよ。でもね〇〇さん、
この年になってもこんなに知らないことがあるのか、こんなことができる人がいるのか
と思うと悔しくてね。今度はこれやってみようとか、いろいろ考えてると眠れなくなっちゃうこともあってね」

「社長、ミックジャガーみたいでカッコいいじゃないですか。まったく満足できないって」
「なんだいそれ」
「A rolling stone gathers no moss 転がる石には苔が生える暇がない 
つまり社長はロックンローラーなんですよ」
「ロックンローラー・・かい」と突拍子もない形容詞に半笑い。

「老いとは希望を失った人生に忍び寄るって言うんだな、〇〇さん。」
 諦観とは程遠い人と思う。苦しくないのかな。

 俺は心穏やかに早いとこ隠居するのが夢だった。
問題の多かった中学時代は週末に釣りをしつつ、
爺様方と話し、毎日釣りのできる仙人達を羨ましく思った。

 世の中に放り込まれると、どうすれば自由になれるのか分からず
右往左往してきた。

 悟ることを拒む人に会い、彼を形容するにロックンローラーという
言葉を今日使ってふと気づいた。
「俺は苔が生え始めてる。だから彼がミックに見える」

 で決意した。

 そう突っ張りつつも頭の中で鳴ってるのは
Don't You Worry 'Bout A Thing

 だから鼓舞するために
street fighting man

貧乏人の小せがれにできることと言ったら
ロックンロールバンドで歌うことくらい。

と昔は思っていたけど、まだ他にやりようがある。
もう俺は小せがれじゃない。






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