♠ 三島由紀夫賞などなど ♠
5月14日に 「第28回三島由紀夫・山本周五郎賞」が発表された。
✿ 三島賞 上田岳弘 「私の恋人」(新潮4月号)
受賞作以外にも評価の高い作品が多く選考会での議論が紛糾した。
✿ 山本賞 柚木麻子 『ナイルパーチの女子会』(文芸春秋)
受賞作と僅差で2作が競り合い「うまさ」と「すごさ」の比較が論点になった。
三島賞は、クロマニョン人の時代から現代までの人類史を視野に収めた壮大かつ奇妙な恋物語。山本賞は、30歳独身のキャリアウーマンが、同世代で人気ブロガ―の専業主婦に友情を求め次第にいびつな執着心をつのらせていく。圧倒的な筆力と迫力があった。
✿ 第120回文学界新人賞 加藤秀行(会社員・32) 「サバイブ」
杉本裕考(会社員・36) 「ヴェジトピア」
文芸春秋主催 賞金各50万円
✿ 第61回江戸川乱歩賞 檎克比朗 (33歳・大阪市)「道徳の時間」
副賞は1千万円。贈呈式は9月10日。帝国ホテル。
言葉ってスゴイですね。でも私は言葉がコワイ。
▼ 白蝶が光の海を泳ぐ昼われは言葉の海に溺れる
5月21日 松井多絵子