✿ さらに咲く小島ゆかり ✿
◓ さらに咲くさらに咲きたい鉢植えのベゴニアの紅にわれは疲れる 松井多絵子
先日、ある会で若い女の子たちが 「小島なおのママは小島ゆかりって有名な歌人だってさ」 などと話していた。こういう話は私をますます老人にする。小島ゆかり という花は早く満開になってしまったのではないか。15年位前に、若山牧水賞、その後に釈迢空賞も受賞している。さらに五月には第26回斉藤茂吉短歌文学賞を小島ゆかり氏が受賞。
受賞の歌集名は『泥と青葉』 彼女の第12歌集だろうか。<泥>はマイナスのイメージで若葉はプラスのイメージだ、光と陰。メリハリの利いた歌集名。今までの歌集名は『ヘブライ歴』、『獅子座流星群』、『希望』、『憂春』、『純白光』など近年は抒情的になっているのに、。
きれいに咲いている花に泥をまぶすようなことが出来るのは、大歌人としての地位が安定しているからだろう。「冒険」ができるのだ。いや、冒険しなければさほど脚光を浴びない。でも冒険してもほとんど脚光浴びない私との差をおもう。5月は去ろうとしている。
短歌情報 ✿ 河野裕子短歌賞 第4回・家族を歌う
8月19日(水) 必着 ※<青春の歌>は9月11日(金)必着
応募部門 <家族の歌> <恋の歌><愛の歌> 育児や子供を詠んだ作品に賞を。
<青春の歌> 中高生の短歌を募集、 テーマは自由
選者は 池田理代子、俵万智 永田和宏 東直子(青春の歌担当)
♦ 投稿料 1首1050円、2首から受付。
※ <青春の歌> 中高生は無料、1人2首まで。
発表・表彰式 平成27年10月
※ ※ ※ ※ 5月29日 松井多絵子