えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

世論調査とは?

2016-07-25 09:05:47 | 歌う

                世論調査とは?

♦ またしても我には世論調査とう電話はあらず都知事選迫る  松井多絵子

 先日、読書老女A子に会ったとき「東京に半世紀も住んでいるのに世論調査の電話は1度もない」と言っていた。私も彼女と同じだが、出かけて留守にしているためかと思っていた。A子は家で読書ばかりしている。テレビは国会中継をよく見ているらしく、政治について詳しい。だから世論調査に参加したいのだろう。電話がないのは自分が無視されているようで淋しいのだ。(A子は前の都知事選で舛添には投票しなかったと言っていた)

 今日の☀朝刊、朝日新聞社は23、24の両日、都内の有権者に電話調査し、取材で得た情報とあわせて情報を探った。小池百合子が優勢で、増田寛也が追っている。鳥越俊太郎は苦戦。投票態度を明らかにしていない人は4割おり、情勢は変わる可能性がある。これは1面の記事である。社会面は「終盤への攻めの訴え」の見出し。次のような記事がある。

 31日 投票開票の東京知事選で、最後の日曜日となる24日、主要候補は都内各地の街頭で支持を訴えた。演説内容にも10日前の告示日とは変化が見られた。
 <鳥越氏> 護憲・脱原発も主張
 <増田氏> 行政経験アピール
 <小池氏> 環境相の実績強調

 私はまだ誰に投票するかを決めかねている。前の都知事選では舛添には投票しなかった。が舛添に入れた女たち何人かが、まるで男に裏切られたように怒っている。♦「男は信じられない」♦「今度は女に」♦「でも女帝になる女も困る」。♦「女の支配欲もすさまじい」♦「当選すると政策も性格も変わる」♦「誰がなっても都民は都知事を甘やかしてはダメ」♦「カッコのよさをありがたがるマスコミ」♦「私たちはマスコミに操作されている」 などとを話しあっていたら
アイス珈琲は生ぬるい珈琲に、それを飲みながら、空から見下ろしたあの夜の華麗な東京を私は思い出していた。星の都(みやこ)のような東京を。

    ★ エアバスの窓より夜の東京を星の都のように見ており

                 7月25日 松井多絵子  

 

 


夏の☀小島なお

2016-07-24 09:31:57 | 歌う

              夏の☀小島なお

 毎週日曜日の朝6時から25分間がNHK短歌、その第1週の講師は小島なお である。
角川短歌賞を受賞したときは18歳、まだ高校生だった。あれから12年、彼女はいまNHKの短歌の先生、もう「なおチャン」ではなく小島なお先生である。角川賞の受賞作は「乱反射」、表面がデコボコした物体に光線が当たると四方八方に反射する。夏の晴天の真昼はまさに「乱反射」の世界、強い光を跳ねかえすことが出来る若さ、小島なおよ光になれ。

 山田航は昨年末に刊行した『桜前線開架宣言』で1980年生まれの歌人19人のなかに小島なおを挙げている。石川美南、山崎聡子、野口あや子などには面識があるが小島なおはテレビでしか私はお目にかかっていない。小島なお先生の私の好きな夏の歌を記す。

               ☀    ☀    ☀       

      東京の空にぎんいろ飛行船 十七歳の夏が近づく

      噴水に乱反射する光あり性愛をまだ知らないわたし

      夏空へ黙って階段のぼりゆく逆光まぶしくきみが見えない

      十代にもどることはもうできないがもどらなくていい 濃い夏の影

      低音でゆっくり話すきみの声アルぺジュオのように夏が昏れゆく   

      水抜きしのちのプールに夕焼けのひかりを入れて完了とする

     

 この六首は 『桜前線』に取り上げられた約六十首のなかから抄出したが、小島なお
は夏が似合う女におもえる。山田航は「『乱反射』の歌は内省的な部分が薄く、自分が向き合っている現実の一瞬を切り取ることによって特別な日常として肯定する」と述べている。

        あゝ、この夏 わたしにも特別な日常があったなら、、。

                  7月24日  松井多絵子


短歌情報あれこれ

2016-07-23 09:28:23 | 歌う

            短歌情報あれこれ

 新刊歌集 エッセー集

 ♦ 沖ななも歌集 『日和』 第10歌集 (北冬舎・本体2200円) 

        「ただいまと言えば家内に何やらが動けりおまえもさみしかったか」

 ♦ 永田和宏エッセー集 『あの午後の椅子』 (白水社・本体2300円)

  妻・河野裕子の思い出など自作の歌を交えてつづる。軽妙な文章の中に歌論、、。

                     ※     ※    ※    ※    

       ◆ 「評伝 春日井建」  岡嶋憲治    

  三島由紀夫に「若い定家」と称された早熟な歌人は、歌とわかれ、歌に帰った

 この評伝は2005年1月に創立された「井泉」第2号から第56号まで9年間、54回にわたり連載された。著者の岡嶋賢治は1953年名古屋に生まれる。80年、中部短歌会に入会。97年、編集に加わる。2004年、春日井建の死去により中部短歌会を退会。05年「井泉短歌会」の創刊に加わり編集委員となる。14年2月、連載の最終回を目前に交通事故にて急逝。「生きてあれば、そうするであろうことをひとつひとつ実現していく。それが憲冶であっても私であっても応えは同じだとおもいこの本の出版を、。と故岡嶋憲治氏の妻、正恵さんが『評伝 春日井建』の「あとがきに代えて」で綴っている。、

    ♥ またの日といふはあらずもきさらぎは塩ふるほどの光を撒きて 

 猛暑のいま、春日井建のこの歌は私を冷やす。岡嶋憲治は春日井建の最期を書きながら2014年2月、通勤途上の交通事故にて急逝。「評伝 春日井建」は今年の7月、短歌研究社より刊行された。(定価 本体2700円)                                 

    老人になる前に世を去った春日井建は枯れることのない歌人だ

                   7月23日  松井多絵子

                                     


芥川賞の『コンビニ人間』

2016-07-22 09:42:38 | 歌う

              芥川賞の『コンビニ人間』

 7月19日、村田沙耶香の『コンビニ人間』が芥川賞に選ばれた。「コンビニは私の聖域、コンビニというものへの愛情を作品にできたのはよかった」と語る沙耶香は大学生の頃からコンビニでアルバイトをしているらしい。受賞作の主人公はコンビニでアルバイトをしている時だけ自身の存在意識を感じられる30代の女性。世間の基準に照らして普通とみなされないものを疎外してしまう社会の偏狭さを、独特のユーモアを包んで描いた。

 村田沙耶香は36歳、短歌でも30代前後の人びとにコンビニの歌が多い。昨年末に刊行の山田航・『桜前線開架宣言』のなかのコンビニの歌を4首抄出する。

 ♦ コンビニは安心できる絶対に「ほんもの」だけは置いてないから 
                              松木秀(短歌人)

 ♦ コンビニに買うおにぎりを吟味せりかなしみはただの速度にすぎず
                              内山晶太(短歌人)

 ♦ コンビニの蛍光灯は休みなく働かされて殺されました
                              木下龍也(投稿家)

 ♦ コンヴィニに買ったペットボトルの水飲み切る音がレクイエムだと
                              藪内亮輔(塔)

 

  コンビニは私たちの近くにあり必需品を売っている、夜中まで私たちと関わる。現代の世相に密着している場は小説に書かれ、短歌にも詠まれ読者は共感しやすいのだ。

      コンビニはいつ眠るのか真夜中もあかりのなかに動くにんげん

                       7月22日  松井多絵子  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2週間で自分を変える

2016-07-20 09:16:48 | 歌う

             2週間で自分を変える

♥ 過去を変えた女のエッセイ読みながらわたしの未来を変えたくなった  松井多絵子

 「自分を変える」には2週間しかいらない」 これは本のタイトルである。著者はエリカ。日系、外資系企業でビジネスの土台を築きボストンに留学。2003年単身ニューヨークへ。ファッションと経営の仕事に携わりながら2010年ニューヨークで起業。

♥ セーターが24色このようにわれが変身できるなら、なれな              

 自分を変えたいと思うひとを変えるのは、それほど難しくないかもしれない。まず服を変える。顔に近い上半身からはじめる。紺青など寒色のセーターを着ることが多い人は、オレンジ色など暖色のセーターに変える。それだけでも明るい気分になれる、スカーフはピンクに。クリーム色でも水色でもやさしい女になれる。「ひととき」ならば。

 4万部突破!思考を変えれば、人生は輝き出す!というこの本は1300円。おなじ値段でセールならピンクのセーターやスカーフが買える。でも徹底して自分を変えるには努力しなければならない。最新の脳科学では性格や思考の方法を変えることができるらしい。

 、<エリカのニューヨーク的思考レッスン>
 思考の枠を外し、幸運を引き寄せる考え方を、14日間のレッスン形式で紹介。ニューヨークで学んだ、上質な自分になる方法。2週間で私を変えられるならやってみたくなる。先ずチャレンジ老女A子に試させようとメールを送る。彼女の返信は 「アナタがやってみてください。アナタがいい女に変身したら、私もやります。猛暑に負けず頑張ってね」

       A子のメールを見た後に飲む珈琲の苦いこと !(^^)!

                  7月20日  松井多絵子