☆ Lentamente ☆

… ゆっくり ゆっくり …

今日という日

2008-08-15 23:48:20 | 思う
今日は終戦記念日です。
 

義父の命日でもあります。  今年は七回忌です。

義父は前線で足に銃弾を受け、亡くなるまでそのまま足に残ったままでした。
(歩いたり普通に生活するには何の支障もなかったようでした)

私の父も前線には行かなかったものの海軍飛行予科練習生で配属直後に終戦を迎えたようです。


義父は戦争当時の話は殆どした事がありませんでした。

父も以前は全く話す事はありませんでしたが、最近になって少しずつ話してくれるようになりました。

言葉にして伝えるには、それだけの時間がかかる重さがあったからなのでしょう。


母や叔父・叔母たちも子供の頃に体験して感じた戦争を話してくれます。

住んでいる土地によって感じ方は全く違うようで、農村にいた叔父などは食べ物に困ることもなく戦闘機が飛んでくるでもなく戦争が他所事のように思っていたそうです。

街から食べ物を求めて来る人達に、金目の物と交換するのに偉そうにしている農家の大人達を見るのが厭だったと言っていました。


母と叔父・叔母達は、妹尾河童さんの小説 「少年H」 の世代です。


今日は同じ世代の方から、疎開先で過ごした中学の頃の思い出の辞書の写真を添付されたメールを頂きました。 
とても貴重な品だという事が一目で分かる写真でした。



借りてきたDVDの中に

「戦場のピアニスト」<ナチス占領下のポーランドを生き抜いた実在のユダヤ人ピアニストを描いた映画>と

夕凪の街、桜の国」<原爆の重い影を背負いつつ過ぎていく日常を淡々と描写している映画>もあって・・・。



どんな戦争の映画も観終わった後に感慨深かく言葉にならない重みを感じます。

戦争に纏わる沢山の小説や映画などがありますが、いちばん身近な人から聞く体験談は何より貴重です。

日々の中で、大切な人たちの話を少しでも多く聞く事が出来ればと思います。



年齢が重なるに連れて今日という日に感じる事の重みが増していきます。



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