日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

ハンナの祈り

2008-03-13 | Weblog
  サムエル記上1章 サムエル誕生の記事
  夫エルカナに二人の妻があり(2節)、愛されているハンナが不妊だったのは、ヤコブ物語を思い起こさせる(創世記29章31節以下see)。
  「彼女を敵と見るベナニは、主が子供をお授けにならないことでハンナを思い悩ませ、苦しめた」(6節)とある。ベナニの自負とハンナに対する敵意と軽蔑の心情が伺える。
  ハンナの心は夫の慰めの言葉でも癒されなかった(8節)。
  彼女の切なる涙の祈り(10節)、身を焦がし続ける程の黙祷(12-13節)、心を注ぎ出す願い(15節)が示される。
  ハンナの誓願はわが子を捧げる(ナジル人=民数記6章)ことで、これを神が受入れると祭司エリは告げ、確信を得た(17~18節)。

  その確信は平安を与え、夫との信頼関係は回復し、願いは聴かれ、そして生まれた子をサムエル(その名は神)と名付けた(18~20節)。
  三年後、乳離れしたサムエルをシロの神殿に連れて行き、誓願の通り主にゆだねた(28節)。

  ここから詩62篇2-3、8-9節が示され、キリスト者にとっては祈りの模範となる。