日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

王を求める民

2008-03-20 | Weblog
   サムエル上8章 民が王を求めた。
   これは新しい王制国家の誕生となる。そのきっかけは士師であり指導者であるサムエルの老齢から来ている。彼の活躍期間が幾年であったか詳細には判らないが、イスラエルの民は周辺の王制国家に倣いたいと願う。
   その理由には二人の息子がサムエル亡き後、不正な士師として立つことを回避しようとしたようだ(3節)。
   サムエルは主なる神の本意を祈り伺う(6節)。彼らの高慢さと安直な解決を求めることに警告がなされる(7~10節)。
   それは悪しき王の支配が想定されている。
   徴兵制度、軍事の為に収入から徴収、男女を労働に徴用すること等である(11~17節)。
   かつてエジプトのファラオがイスラエルを支配した時代があったことを思い出させる(18~19節)。
   然しサムエルは、主なる神の聖意としてこれを認めた(21~22節)。

  イスラエルの歴史には暴君的な王が登場する。その予告か。
  パウロは王の存在を否定していないが、それは義と公平の神に服する限りに於いてであった(ローマ13章1~4節)