日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

七男ダビデが生まれた

2012-06-04 | Weblog
  歴代誌上2章 

  13~15節「エッサイには…六男オツェム、七男ダビデが生まれた

  1節「イスラエルの子らは次のとおりである。ルベン、シメオン、レビ、ユダ、イサカル、ゼブルン~」。1章と同じでヤコブをイスラエル(族長)として記し、十二氏族名が先ず出てくる(2節)。ユダが嫡流で、その子五人の中で嫁タマルから生れたペレツが嫡流、ゼラは亜流となる(5~6節)。7節にアカルという人物が出ているが、献げものに対して不誠実な「災いをもたらす者」となっている(口語訳「アカルは奉納物について罪を犯し」)。ヨシュア記7章のアカンの罪を指していると思われる。ペレツから、ヘツロン、ラムと続くが、ヘツロンの子ケルバイ(新改訳カレブ)の子孫(18~20節)、セブグの子孫(21~23節)、エラフメエルの子孫(25~33節)が亜流として記載される。
  10節「ラムにはアミナダブが生まれ、アミナダブにはナフションが生まれ、彼はユダ族の首長となった」。ユダの子ペレツの子はヘツロンであるが、嫡流はラムの子孫として継がれ、エッサイ、ダビデに至る系図が示される(10~15節)。これはルツ記4章18~22節に基づいている。ここに本流があることを明記している。
  18節「ヘツロンの子カレブには、妻アズバとエリオトによって子が生まれたが、その子らがイエシェル、ショバブ、アルドンである」。9節のケルバイとカレブは同一人物でその系図が18~20節にあったが、この続きが42~50節に出てくる。モーセに導かれエジプト脱出後、荒れ野40年を旅し、唯二人ヨシュアと共にヨルダンを渡ったカレブと考えることが出来る。それは49節「カレブの娘はアクサ」である。ヨシュア記15章16~19節にそのことが出てくる。ヘツロンの子として生れたヤイルの子孫についても21~23節に記される。
  25節「ヘツロンの長男エラフメエルの子は、長男ラム、ブナ、オレン、オツェム、アヒヤ~」。亜流であるが、エラフメエルの子孫の系図が26~33節にある。27節の長男ラムは10節と同名であるが別人物。エラフメエルにはラム、オナム、シャマイ、ナダム、アバイム、イシュイ、シェシャンと子孫が続く(27~33節)。34~41節にはシェシャンの息子がなかったため、娘をエジプト人の召し使いヤハルに与えて、アタイを産み十二代の名が綴られている。
  42節「エラフメエルの兄弟カレブの子は、長男がメシャであって、メシャはジフの父である。次男はマレシャで、ヘブロンの父である」。カレブの三代目にへブロンが生れたとある。「へブロン」は地名。43~55節には系図の中に地名が織り込まれていることが判る。「ハラン」(46節)、「キリヤト・エリアム」(50節・サムエル記上6章21節)、「ベツレヘム」(51節)、「ハマト」(55節・ヨシュア記19章35節)などである。
  無味乾燥のような系図を読むと蜜林に迷い込んだ様になる。道筋が見えてこない。読み流してしまえばよいのだが、心が囚われる。「聖書味読」とは系図を指しているのかもしれない。第1ペトロ2章2~3節が示される。