日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

わたしの王国の中に

2012-06-27 | Weblog
  歴代誌上17章 

  14節「わたしは彼をとこしえにわたしの家とわたしの王国の中に立てる。彼の王座はとこしえに堅く据えられる」(新共同訳)

  1節「ダビデは王宮に住むようになり、預言者ナタンに言った。『見なさい。わたしはレバノン杉の家に住んでいるが、主の契約の箱は、天幕を張ってその下に置いたままだ』」。サムエル記下7章と殆ど同じ並行記事になる。自分は王宮に住みながら神の箱を天幕に置いたままに大きなためらいを覚えたに違いない。これを預言者ナタンに告げた(2節)。これに対してナタンを通して神は、これまで天幕を住み家としてイスラエルと共に歩み、羊の群れをあなたの背後にあって導き、あらゆる敵を断って退けたと告げた(5~10節)。あなたが生涯を終えて眠る時に、あなたの子孫に跡を継がせ、王国を揺ぎないものとすると言われた(11節)。
  12節「この者がわたしのために家を建て、わたしは彼の王座をとこしえに堅く据える」。神の家を建てるのはダビデでなく、後継者だと告げられた。その理由は告げられていないが、神の計画であることを認めねばならなかった(29章1節)。これにより、王国とその王座はとこしえに堅く据えられるのである(14節)。これは歴史的には実現せず、王国と王座は失われることになる。そして13~14節をメシア預言としてイザヤ11章1節で告げられることになった。
  16節「ダビデ王は主の御前に出て座し、次のように言った。「神なる主よ、何故わたしを、わたしの家などを、ここまでお導きくださったのですか」。後半17~27節はダビデの祈りである。彼は遠い将来に関わる御言葉を賜わったこと、この僕を重んじて、その大いなる御業を知らせて下さったことを語り(17~20節)、これは神が民を贖ってご自分の民にされて御名を崇めさせるためであるとして感謝をささげる(21~22節)。
  23節「主よ、今この僕とその家について賜った御言葉をとこしえに確かなものとし、御言葉のとおりになさってください」。それが確かなものとなり、「万軍の主、イスラエルの神」の御名が永久に崇められますように。そして「僕の家」(神の神殿)が祝福され、とこしえに御前に永らえさせてくださいと祈る(24~27節)。

  ここで献げるキリスト者祈りは、ルカ福音書11章2節である
 「父よ、御名が崇められますように。御国が来ますように