日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

法に従って主を求めなかった

2012-06-25 | Weblog
  歴代誌上15章 

  13節「最初のときにはあなたたちがいなかったので、わたしたちの神、主はわたしたちを打ち砕かれた。わたしたちが法に従って主を求めなかったからである」(新共同訳)

  1節「ダビデは、ダビデの町に宮殿を造り、神の箱のために場所を整え、天幕を張った」。13章で中断していた神の箱を再びダビデはオベド・エドムからダビデの町に場所を整えて運ぶことになる。ソロモンの時までそこは「天幕」であった。彼が三ヶ月の間にしたことが、詳細に記される。箱を担ぐ任務はレビ人であり、全イスラエルを召集して行なうことを告げる(2~3節)。ケハト族120人、ゲルショム族130人、エリツァファン族200人、へブロン族80人、ウジエル族120人計650人であった(5~10節)。次に祭司ツァドクとアビアタル、レビ族の家系の長六名に、「祭司とレビ人は聖別」して任務に就くよう命じた(11~12節)。ダビデは前回の過誤は「法に従って主を求めなかった」ことだと語り、新しい任務であることを伝えた(13節)。
  14節「祭司とレビ人は、イスラエルの神、主の箱を運び上げるため自らを聖別した」。前回と異なり、主の言葉に従ってレビ人たちが竿を肩に当てて神の箱を担いで運んだ。神の掟に忠実に従うダビデの意思が表れている(15節)。
  16節「ダビデはレビ人の長たちに命じて、詠唱者であるその兄弟たちを任務に就かせ、琴、竪琴、シンバルなどの楽器を奏で、声を張り上げ、喜び祝うようにさせた」。行列の順序は次の様である。先頭詠昌者三人が「青銅のシンバル」を鳴らして行く(19節)。次に八人のレビ人が「十弦の琴」を奏でて続く。アラモト調である(20節)。続いて六人のレビ人が第八調(セミニテ調・口語訳)で「八弦の竪琴」を奏でて行く(21節)。レビ人の長ケナンヤが荷物運搬の指示をする(22節)。ペレクヤとエルカナの門衛が神の箱を守る(23節)。七人の祭司たちがラッパを吹き鳴らした。隊列を組むレビ族が続くことになる。
  25節「ダビデは、イスラエルの長老と千人隊の長たちと共に行き、喜び祝って主の契約の箱をオベド・エドムの家から運び上げようとした」。25~29節はサムエル記下6章12~16節と平行記事になるが、表現の違いが見られる。ここでは「主の契約の箱を担ぐレビ人を神が助けてくださったので…」とあるが、サムエル記では「主の箱を担ぐ者が六歩進んだとき、ダビデは肥えた雄牛をいけにえに献げた。主の御前でダビデは力のかぎり踊った。彼は麻のエフォドを着けていた」となっている(13~14節)。つまり、ダビデは背後に退き、「法に従って」箱を運ぶレビ人が主役となっている。28節「イスラエルの人々はこぞって喜びの叫びをあげた」とあり、全イスラエルの参加が明確にされている。

  ここで示される聖句は詩119篇71節口語訳「苦しみにあったことは、わたしに良い事です。これによってわたしはあなたのおきてを学ぶことができました。」