サムエル記上4章 これは6章まで続く神の箱の物語りで、サムエルの名は出てこない。
1節「サムエルの言葉は全イスラエルに及んだ」ということは、神の箱の出来事を通して、預言がなされたといえよう。つまり2章34節、3章11節に示されたことが実現するのである。
対ペリシテ戦で敗北したイスラエルは、神の箱をシロから戦場に持ち運んで再度戦いに挑むが、その様子を聞いたペリシテ軍の方が逆に一層士気があがり、歩兵三万人と箱の側にいたエリの二人の息子も殺された(3~11節)。
「ぺリシテ人よ、雄々しく男らしくあれ。…男らしく戦え」(9節)の台詞はまるでイスラエルの神が告げているようだ。
神の箱が奪われたという敗戦の知らせ(bad news)はエリ一族の悲劇となった(18~21節)。
敗北と悲劇の原因は戦力の相違ではない。ペリシテ側には確かにペリシテの職業軍人と強固な戦力を保持していたが、神の箱が奪われるという宗教的信仰的な事柄であることを思い知らされる出来事である。
「栄光はイスラエルを去った」との言葉がそれを示す(21節)。
神の箱を担ぎ出すのではなく(3節)、「主の御声に聞き従う」ことこそ求められているのである(15章22節)。
かつて日本も天皇を神に祭り上げて戦勝祈願をした。敗戦の教訓を知るべきだ。
1節「サムエルの言葉は全イスラエルに及んだ」ということは、神の箱の出来事を通して、預言がなされたといえよう。つまり2章34節、3章11節に示されたことが実現するのである。
対ペリシテ戦で敗北したイスラエルは、神の箱をシロから戦場に持ち運んで再度戦いに挑むが、その様子を聞いたペリシテ軍の方が逆に一層士気があがり、歩兵三万人と箱の側にいたエリの二人の息子も殺された(3~11節)。
「ぺリシテ人よ、雄々しく男らしくあれ。…男らしく戦え」(9節)の台詞はまるでイスラエルの神が告げているようだ。
神の箱が奪われたという敗戦の知らせ(bad news)はエリ一族の悲劇となった(18~21節)。
敗北と悲劇の原因は戦力の相違ではない。ペリシテ側には確かにペリシテの職業軍人と強固な戦力を保持していたが、神の箱が奪われるという宗教的信仰的な事柄であることを思い知らされる出来事である。
「栄光はイスラエルを去った」との言葉がそれを示す(21節)。
神の箱を担ぎ出すのではなく(3節)、「主の御声に聞き従う」ことこそ求められているのである(15章22節)。
かつて日本も天皇を神に祭り上げて戦勝祈願をした。敗戦の教訓を知るべきだ。