歴代誌上3章
5節「エルサレムで彼に生まれた息子は次のとおりである。シムア、ショバブ、ナタン、ソロモンの四人。母はアミエルの娘バト・シュア」(新共同訳)
1節「ヘブロンで生まれたダビデの息子は次のとおりである。長男はアムノン、母はイズレエル人アヒノアム。次男はダニエル、母はカルメル人アビガイル」。1節から2章15節の嫡流に戻る。ダビデに生れた息子たちのリストで1~4節はサムエル記3章2~5節に、5~9節は同5章13~15節にある。
9節「これが側女らによる子を除くダビデの子のすべてである。タマルは彼らの姉妹である。」何故かここにタマルの名が出ている。タマルに関わるダビデ家のスキャンダルは、三男アブサロムが妹タマルのことで長男アムノンを殺害し父ダビデとの確執から逃亡生活をすることになった。その後王位を狙って父ダビデがエルサレムから逃れて内乱にまで至り、戦場でアブサロムは殺されるという物語で、サムエル記下13~19章に出ている。四男アドニヤは王の継承は自分だと思い老齢のダビデの意志を確かめないまま座に着こうとして、バト・シェバの息子ソロモンと争い殺された記事は列王記上1~2章にある。平和の王ダビデの平和ならざる苦難と悩みの多い波乱の生涯であったことを、聖書は隠さないで忠実に書き記している。
10節「ソロモンの子孫は子がレハブアム、孫がアビヤ、更にアサ、ヨシャファト~」。ソロモンからバビロン捕囚までの系図(12~16節)。ソロモンからヨシヤまでの15代は長子が王位継承者となったが、ヨシヤの後は王位を継承したのは、列王記下23~24章から判るとおり、ヨアハズ(23章31節=四男シャルム・エレミヤ22章11節see)、ヨヤキム(同36節=次男エルヤキム)、そしてヨヤキムの子エコンヤ(24章8節・ヨアキンと同一人物)である。リストにある15節長男ヨハナン、三男ゼデキヤ、16節ゼデキヤは王位継承者ではなかった。
17~24節 捕囚後のリスト
エコンヤ(ヨアキン)は捕囚によりバビロンに連行され、列王記下25章27節以下に捕囚生活が出てくる。その後の王位継承者はヨアキンのおじマタンヤでゼデキヤと改名させられた人物(同24章17~18節)。
19節「ゼルバベル」はエズラ・ネヘミヤ記に出てくる(エズラ3章22節、ネヘミヤ7章7節、12章1節)。またハガイ書、ゼカリヤ書にも登場する。
マタイ福音書1章ダビデの系図で、12~13節にはエコンヤに続く三代目にゼルバベルが出ていることも忘れてはならないだろう。
ローマ1章3節「御子は、肉によればダビデの子孫から生まれた」が示される。
5節「エルサレムで彼に生まれた息子は次のとおりである。シムア、ショバブ、ナタン、ソロモンの四人。母はアミエルの娘バト・シュア」(新共同訳)
1節「ヘブロンで生まれたダビデの息子は次のとおりである。長男はアムノン、母はイズレエル人アヒノアム。次男はダニエル、母はカルメル人アビガイル」。1節から2章15節の嫡流に戻る。ダビデに生れた息子たちのリストで1~4節はサムエル記3章2~5節に、5~9節は同5章13~15節にある。
9節「これが側女らによる子を除くダビデの子のすべてである。タマルは彼らの姉妹である。」何故かここにタマルの名が出ている。タマルに関わるダビデ家のスキャンダルは、三男アブサロムが妹タマルのことで長男アムノンを殺害し父ダビデとの確執から逃亡生活をすることになった。その後王位を狙って父ダビデがエルサレムから逃れて内乱にまで至り、戦場でアブサロムは殺されるという物語で、サムエル記下13~19章に出ている。四男アドニヤは王の継承は自分だと思い老齢のダビデの意志を確かめないまま座に着こうとして、バト・シェバの息子ソロモンと争い殺された記事は列王記上1~2章にある。平和の王ダビデの平和ならざる苦難と悩みの多い波乱の生涯であったことを、聖書は隠さないで忠実に書き記している。
10節「ソロモンの子孫は子がレハブアム、孫がアビヤ、更にアサ、ヨシャファト~」。ソロモンからバビロン捕囚までの系図(12~16節)。ソロモンからヨシヤまでの15代は長子が王位継承者となったが、ヨシヤの後は王位を継承したのは、列王記下23~24章から判るとおり、ヨアハズ(23章31節=四男シャルム・エレミヤ22章11節see)、ヨヤキム(同36節=次男エルヤキム)、そしてヨヤキムの子エコンヤ(24章8節・ヨアキンと同一人物)である。リストにある15節長男ヨハナン、三男ゼデキヤ、16節ゼデキヤは王位継承者ではなかった。
17~24節 捕囚後のリスト
エコンヤ(ヨアキン)は捕囚によりバビロンに連行され、列王記下25章27節以下に捕囚生活が出てくる。その後の王位継承者はヨアキンのおじマタンヤでゼデキヤと改名させられた人物(同24章17~18節)。
19節「ゼルバベル」はエズラ・ネヘミヤ記に出てくる(エズラ3章22節、ネヘミヤ7章7節、12章1節)。またハガイ書、ゼカリヤ書にも登場する。
マタイ福音書1章ダビデの系図で、12~13節にはエコンヤに続く三代目にゼルバベルが出ていることも忘れてはならないだろう。
ローマ1章3節「御子は、肉によればダビデの子孫から生まれた」が示される。