日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

ガールズ講座

2019-11-19 05:50:00 | 日記
今日の言葉
感謝の気持ちを忘れない。たとえ目下の者であっても感謝の気持ちを忘れるな
「いやぁすまん。本当に苦労かけてすまん」      田中角栄



核家族と大家族

戦前は、家制度のもと、大家族が当たり前の時代でした。「貧乏人の子だくさん」と言われていましたが、自分の父は12人、母は8人兄弟姉妹がいました。長男が跡取りで、一家の面倒をみるという暗黙の了解のもと、家族の絆は強かったと記憶しています。現代の数々の問題は、戦前の大家族から核家族に形態が変化したことに原因がありそうです。

甘い囁き自由と平等

戦後は、明るい言葉、自由と平等の耳障りのいい言葉に幻惑されてしまいました。「自由と不自由」「平等と不平等」、物事には表裏一体、陰陽、相反する概念があります。自由かあれば、不自由が後ろからついてきます。平等、不平等も同じです。不自由から「不」を抜いてしまうから、真実が見えなくなってしまうのです。「現状から抜け出して自由になりたい」何もかもイヤになるときに、自然にでてくる気持ちです。生きている限り仕方ありません。また、環境を変えたとしても変わりはしません。どうしたらよいのでしょうか?二つ目の原因です。

男女平等とは

男女平等について、二つの法律で制定されました。

男女雇用機会均等法
1986年施行、97・2006年大幅改正
雇用の分野において男女の均等な機会および待遇の確保を目的として制定された法律。募集・配置・昇進・職種・雇用形態変更・退職勧奨・定年・解雇・労働契約更新等について事業主による性別を理由とする差別の禁止、婚姻・妊娠・出産等を不利益取り扱いの禁止、セクシャルハラメントに関する雇用管理上の措置の義務づけをさだめる。

男女共同参画社会基本法
         1999年制定
男女が社会の対等な構成員として社会活動に参画する機会を確保し、政治的・経済的・社会的・文化的利益を均等に享受する社会の形成を促進するための施策の基本を定めた法律
                             広辞苑より
横浜市 男女共同参画推進協会
センター南 小園弥生館長(58)
「婚活と就活のはざまに落ち込み、親が老いたら介護を押しつけられ、自分の将来が後回しになる女性が増えてます。

ガールズ講座
生きづらさに悩み、仕事をしていない15.歳から39歳のシングル女性を対象に、安心感や自己肯定感を培って就業につなげる。

昭和の日本では、女性たちの多くが家庭に入り、夫が稼ぎ手となった。平成以降、家族観が多様化したにもかかわらず、単身女性を支える仕組みはない。
総務省の2018年の労働力調査によると雇用者のうちの非正規労働者の割合は男性が22%なのに対し、女性は56%、非正規労働者の約7割を女性が占めている。
                            朝日新聞より
平等のなかの不平等

女性が身につけるべき4つの徳 貝原益軒(1630~1714年) 『和俗童子訓』
                      山田彩乃さんブログより
①婦徳 心立てが良いという意味です心を正しくして、潔く、穏やかなこと

②婦言 良い言葉を使いましょう。嘘をついてはいけません。言葉は選び、悪口を言ってはいけません。言うへきことは言いますが、本当に必要かどうか考えて言葉を発しましょう。

③婦容 身だしなみのことです。派手に飾り立てなくても、女性らしく、品よくし、立ち振舞いも美しく、潔く、清潔にしておくこと。

④婦切 女性の仕事です。ただただ、目の前の仕事に、真剣に取り組むことが大切で、遊んでばかりいてはいけません。家族や周りの人を大切にすること。

上記の4項目は、戦前の女性の心構えを表現した訓話です。読めば、当たり前と合点がいきますが、いまの日本人には、実行することは難しいような気がします。この時代の女性は「こうあるべきだ」という雰囲気に包まれて生きてきて、息苦しさを感じていたはずです。戦後、民主主義になり、「自由なんだ。今までの縛りは消えたのだ。うれしいわ」気分は晴れやかになり、その後しばらくたつと、「自由とはこんなものかしら」今度は、迷いが生じてきます。そうなるのは、自由が抽象的な言葉で、ひとそれぞれが、自分の都合に合わせて解釈できるからです。本来、日本人がもっている素晴らしい特質、精神的支柱が失われた時代が今です。伝統的、先人たちが残してくれたものを忘れて、新しいものに走る。まるで、根なし草です。「自国の歴史と伝統を忘れた国と民は滅びる」と言われていますがそうなりつつあります。

「不自由の中に自由がある。」


コメント
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