日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

冬のボーナスについて

2019-11-23 18:52:00 | 日記

冬ボーナス過去最高      2019.11.15 朝日・デジタル版

経団連が14日発表した大手企業の冬のボーナス調査(第1回集計)によると、平均妥協額は、過去最高だった昨年より1万4159円(1.49%)増しの96万4543円となった。経団連によると、今回の集計までに回答があったのは、今春闘で妥結済みね企業が多く、昨年度の好業績を反映しているという。調査対象は、東証一部上場企業など、21業種、251社で、このうち12 業種82社から回答があった。
業種別では、建設が172万3818円(昨年比1.8%増)で最も高く、自動車の102万3057円(2.31%増)、造船の92万3円(4.09%増)が続いた。機械・金属は62万2819円(3.92%減)、紙・バブルは65万1165円(0.74%減)とふるわなかった。アベノミクス効果で多国籍企業は空前の利益を挙げている。

中小企業は蚊帳の外

給料で収入を得ている人を「サラリーマン」と「労働者」の二極化に分けて考えるようになりました。もちろん自分は後者です。上記のボーナス額はあくまで上場企業の数字、日本の会社は中小企業が大半を占めていて、そこに勤めている人たちのボーナスを合わせて平均値を出すと、96万4543円の半分、へたすると3分の1程度に下がるのではないでしょうか?非正規社員が約4割弱占めています。それに、上場している企業の中にも下請け企業があり、本社ほどのボーナスは支給されることはめったにないことでしょう。そして、その下請けのまた下請けが存在します。より支給額は下がります。満額もらえる人をサラリーマン、それ以外の人を労働者と自分はとらえています。「職業に貴賤はない」といわれますが、人並みの給料得られることが前提となります。

「総務省統計局が2019年2月に発表した2018年分の(詳細集計)の速報結果を基に確認する。労働力調査によると2018年における非正規社員は2120万人。これは前年度比で84万人の増加となる。雇用全体(5605万人、役員を除く)に占める割合比率は37.9% 20193.29ヤフーニュース」

中級勤め人が消えてから幾年ぞ

平成から令和になり、格差、貧困は拡大する一方、上級1割、下級9割、中級が消えてから30年余りたちました。グローバルの旗印のもと、賃金の安い国へ工場を移しそこの部分だけがどんどん空洞化していきました。また、構造改革の政策として派遣法が成立、現在に至ります。結果として企業の内部留保が過去最大になり、溜め込むだけで還元する気配はありません。お金が流れなのですから、下級勤め人、より貧しくなるわけです。アベノミクスの「トクトルダウン」の効果は、上流にいる人たちが恩恵を受け、その他は圏外になります。幼いころのクリスマス、ボーナス支給された父親に、いつもより少し高いものをおねだりしたことが思い出されます。

幼いころのボーナスの想い出

どんな小さい商店街でもなんとか銀座と命名されていた。ジングルベルのメロデイが流れ、歳末大売り出しで賑わう商店、冬休みの始めがクリスマス、一家団らん火鉢の中には「焼きミカン」、バタークリームのクリスマスケーキ、コカ・コーラのくびれた瓶、「メリークリスマス」と声を上げ、みなで食べれる幸せ、そして、ボーナスで両親が買ってくれた欲しかったプレゼント、「狭いながらも楽しい我が家」、ふと、目をつぶりセピア色のアルバムを一枚ずつめくっています。

失われた日本人の優しさ

「貧すれば鈍する」、お金がなければ心もすさんできます。そして、心身ともに衰弱していきます。今の世の中、すべてにおいて余裕がなくて、ぎすぎすした空気が蔓延しています。日々の生活が行き詰まり、苦しくなり、人々の孤立化が顕著になり、「孤独死」「ひきこもり」「自分が一番、他人は除外」等の根本原因はここにあります。
「もったいない」「おせっかい」という言葉が一時期はやりましたが、すぐにすたれました。「お互い様」「すいません」自他ともに意識する精神、思いやりの気持ち、これが日本人の優しさの源でした。

ボーナスの話から少しズレたようですが、読んでいただけたら幸いと存じます。

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