今日の言葉
「人生は短い。だからこそ、力強く遠くへと旅立ち、懸命に働こう。為せば成る」
ジム・ロジャーズ
勤労について
日本国憲法第27条 すべての国民は勤労の権利を有し、義務を負う
「働かざるもの食うべからず」と昔から言われていますが、働けなくなり、収入が途絶えたら、生活ができなくなるのではないかと心配しています。そのために、年金を積み立ててきました。少子高齢化、そして、もうすぐ総人口の4分の1が高齢者になる現実、真正面から向き合わなければ日本国民総倒れになります。能天気な日本人、誰かが、手を差し伸べてくれるだろうと甘い期待をしています。解決手段は、自分で守るしかありません。「8050問題」「孤独死」「ひきこもり」、すべて自己責任で完結しなければならなくなりました。年金支給の多い少ないは積み立ててきた額で違うのは当然です。「平等の中の不平等」同じスタートラインで走るのでも、ゴールにつけば順位は確定します。それを、びりの人が一等賞にしてくれと要求しても撥ねつけられるだけです。それが現実で、まさに日本国がそうであります。自助努力できない人は淘汰されます。体が動く限り、働きますが、人生100年、キツイのが実感です。体たらくの政府、「誰が助けてくれようか」自己救済しかありません。年取ると勤労はよりつらくなります。「勤労感謝の日」高齢者に必要ありません。また、「ロスジェネ世代」が存在します。新しく貧しい層が出現、負の連鎖が止まりません。日本沈没が現実味を帯びてきました。参考記事を載せました。
「勤労感謝の日」とは
勤労を尊び、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日で、1948年法律で定められました。戦前は、11月23日は「新嘗祭」と呼ばれて、農作物の収穫に対し、互いに感謝を捧げる日でした。「勤労」とは①心身を労して勤めに励むこと ②一定の時間内に一定の労務に服すること(広辞苑より)と説明しています。勤労という言葉は、日本人が農耕民族で、種まきから刈り入れまで、みんなで力を合わせて、汗水流して、仕事をするイメージがあります。しかし、令和になり、勤労という概念が失われつつあります。
『スネップ』=孤立無業者 SNEP⇒Solitary Non-Employed Persons
「仕事がなく、人間関係からも疎外されて孤立している人」
玄田有氏教授(労働経済学)
「スネップ」とは、仕事がなく、人間関係からも疎外されて孤立している人のことです。該当するのは、ロスジェネ世代です。
『ロスト・ジェネレーション』の誕生
新卒一括採用に加えて、既存の正規社員の雇用維持を優先するという日本の労使関係があだになりました。中高年の雇用確保のために若い人のチャンスが奪われて、35~44歳で他世代と比べて賃金水準と雇用定着率が低いために、貧富の格差が拡大する最初の世代で、生活水準が長期的に下降する人々です。出現は、日本では、戦後初めての体験で、彼らは職業生活で損をしているが、親には最も恵まれた世代でもあります。豊かに育ってきた若者たちが、今後貧乏になるというところに問題があります。
山田昌弘中央大学教授(家族社会学)
非正規不安置き去り
1990年代後半から2000年半ば、就職氷河期に社会に出たロスト・ジェネレーションの女性たちも老後に憂いを抱える。
契約社員・シングル女性(43)
台風15号で都内の鉄道がまひした9月9日の朝、4時間半かけて出勤した。いつも昼食以外は、席を外さず、給湯器でお茶する暇もない、それだけ根を詰めて働いても現在の年収は280万円ほどだ。大企業に勤める父と社内結婚で専業主婦になった母、子2人の「標準家族」に育った。中堅大学に進学して、就職活動をしたのが、就職氷河期の1999年。100社以上の企業に資料請求はがきを送ったが、面接に進んだのは2割ほどですべて不採用だった。父の知人の紹介で中堅企業の正社員になったが、そこには、女性に補佐的な仕事しかさせない職場だった。能力をもっと高めたくて、3年半で辞職した。その後、簿記や社会保険労務士などの資格の勉強をしながら、派遣や契約社員を中心に転職を重ねたが、待遇、労働条件は逆に悪くなった。
働いた企業の多くでは、事務職を非正規社員に置き換えて、人件費を削っていた。そんな職場には決まってロスジェネ世代の非正規の女性たちが大勢いた。
65歳以降にもらえる年金を試算すると、現時点で月額6万円程度、今後も、同様に働いて10万円ほど。「老後を年金だけで暮らすのは不可能です。永く働き続けるしかありませんが、体力も落ちる。私たちの世代は努力がまるで報われない」
朝日新聞より
厳しい時代になりました。