日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

いい夫婦の物語(ひきこもりからの脱出)

2019-11-24 07:09:46 | 日記
   
     今日の言葉
人生における困難と喪失はひとをより謙虚に賢明にする
  ベンジャミン・フランクリン

「ひきこもり」の原因

人という字は、一人がもう一人を支え合っているように見えます。暮らしの中で、疎外感、ウザイヤツ、連帯感等、自他ともに気持ちが刻々と変化していきます。これは生きている証拠です。この世に生を受け、高齢者の仲間入りをし、そして、あの世に旅立ちます。その間、生を受けたことに感謝して生きていくかどうかで、人生の価値が決まります。令和の今、ⅠプラスⅠ、Ⅰの支えがなくなり、Ⅰの状態、集より個に人間社会が変わりました。そんな中で、「ひきこもり」「孤独死」「パワハラ」「セクハラ」「離婚」等の社会現象がマスメディアを賑わすようにになりました。「ひきこもり」に陥るのは「俺を、私を理解してくれない」、という被害妄想から始まるのかもしれません。自分が相手を意識しているほど、先方は気にも留めてないのが現実です。思い込みで幻想を抱き、自らの首を絞めているのではないでしょうないでしょうか?自意識過剰が「ひきこもり」の一つの原因です。

憶測は人間を盲目にして走らせる 
   ベンジャミン・フランクリン

11月22日は何の日

この日は、「いい夫婦」の日です。この日にふさわしい、「ひきこもりの夫」を支え、奥様が社会復帰に導いた物語を紹介します。

2019年8月16日朝日新聞朝刊より ひきこもりのリアル(下)

 就職活動の失敗や失業をきっかけに、ひきこもり状態になる人が多いことが自治体などの調査でわかってきた。「就職氷河期」や競争社会の激化などが背景にあるが、浮かび上がるのは、一度つまずくと元のレールに戻るのが難しい現実がある。
 次々と送り返されくる履歴書と職務経歴書に心が沈んだ。兵庫県伊丹市に住む男性(56)は7年前、再就職をめざし、半年間で約40社に応募。だが、大半は書類選考で落ち、面接できた2社もあっさり落ちた。
 工業高校を卒業後、電力関係の仕事に携わり、20代で結婚。共働きで息子を育てた。40代ではボイラーなどを管理する仕事で4社勤めた。いずれもステップアップの転職だった。
 だが、夜勤がきつくなって2012年、転職のため退社すると状況が違った。求人担当者から「50歳になる人は採れない。」とはっきり言われた。08年秋リーマン・ショックの影響も色濃く残っていた。
 男性は自室にこもるようになり、妻の作り置きを温めて食べる日々が約6年続いた。妻の収入はあったが、貯金は半減。。社会に必要とされず、人格まで否定された気がした。働けず自分を責める気持ちが強かったが、妻の「長い人生、そんな人生もあるわよ」と言う言葉に救われました。
 今年1月、介護の必要から、それぞれの実家で住むことになった。「ここで変わらなければ親に迷惑をかけてしまう。新しい元号の時代になってもこんなことをしていたらあかん、と思いました。」
 3月ハローワークや市の窓口を通じ、生活困窮者の就労支援をする民間団体「伊丹市雇用福祉事業団」に相談。自転車駐輪場を管理する仕事を勧められ、すぐに働き始めた。「妻が仕事の様子を見に来て、「頑張ってるね」と笑顔で言ってくれた。ここで働きながら次を考えたい」
 就労のつまずきからひきこもり状態になる人が多いことは、自治体などの調査でも示されている。仙台市による実態調査(16年、民生委員・児童委員が回答)では「ひきこもりに至った経緯」(複数回答)は「就職したが失業した」が26.7%と最多
「就職できなかった(しなかった)」が13.6%で続いた。

一人じゃないってステキなことね

「ひきこもり」ができるのは、支えてくれる人がいるからできることです。部屋から出てこないと、気をもんでくれるのが身内です。世話してくれる人がいないのは「孤立」です。「ひきこもり」から抜け出すには、考え方を変えて、「一人じゃないってステキなことね」気分を晴れやかにして口ずさむのも一方法です。

必殺シリーズ「助け人走る」
   ナレーション 声 山崎務
 
 「どこかで誰かが泣いている。誰が助けてくれようか。この世は人情紙風船、耳を澄ませた奴は誰?鳴き声目指して走る影。この世は闇の助け人」

高齢者の仲間入りするまでに、自分も、「ひきこもり」「孤独」「自己嫌悪」等、人並みに壁に突き当たりました。その時にこの詩をつぶやきました。「誰が助けてくれようか」結論は自らの意思で立ち直る他、道はないと自覚、そこから、リ・スタートして現在があります。  「つかず、離れず、干渉せず」、いい夫婦の極意と信じています。これも、パートナーがいてくれるからできることです。

 

コメント
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