植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

待たされるのは好きではないけれど

2021年01月03日 | 雑感
この1月になって、待ち遠しかったことがいくつもあります。

 まずは、柑橘類の完熟です。一昨年から昨春にかけ痛恨であったのが、柑橘の収穫が全くお粗末で、満足に食べることができませんでした。「せとか」これは、前年は黄色く色づいて年末に全部収穫しました。室内で追熟させるつもりだったのです。これが大きな勘違い。よく調べてみると「せとか」は木成りのまま熟すのが最善だったのです。暖かい部屋にいれていつまで待ってもえぐみと酸っぱさが抜けず、結局捨てる羽目になりました。今回はなんとか生ったまま完熟させ2月まで持ちこたえようと思います。

 昨年末には、鳥よけの網を被せ、一部は袋掛けをいたしました。すでに鳥が突いて、穴が開いていたのです。おそらくヒヨドリだと思いますが、これは、甘くなってきた兆候なのです。熟した香りか皮の柔らかさかで分かるのかは奴らに聞いてみないとわかりませんが。案外頃合いか、と試しに何度か実食しているのかもしれませんが。ともかく、間もなく熟し、放置すれば鳥たちに先を越され、食べ残しをワタシがいただくという昨年までの愚を続けるわけにはまいりません。

 これより皮のあついデコポンや清見オレンジも同様です。昨年は防鳥ネットにもかかわらず、食害がありよくよく観察したら、すり抜けてメジロが潜り込んでいました。これから更に収穫ネットを個別に袋掛けしようと思います。目が細かいのを買ってくるとしましょう。

 次に、出来上がりを待っているもの、それは修理に出している自家用車です。暮れの忙しい時期にバックでほかの車にぶつけ、バンパーを破損、全とっかえになりました。修理代は保険で賄えますが、代車は所詮人の車、あまり運転しようという気になりません。早くて今月中旬と言われております。はぁー

 それから、篆刻印の出来上がりも待ち遠しいのです。すでに3週間ほど前に「姓名印」を制作依頼しました。相手は神奈川県でも屈指の篆刻家さんと聞きました。3万円のはんこであります。あんなもの二日もあれば出来上がると思いましたが、「来月にできます」と言われ、待つ身であります。篆刻印の依頼などそうそうあるものではないでしょうし、さほど繁盛しているようには見えませんでした(失礼)。構想に2週間、彫に1週間、仕上げに1週間?それはないか(笑)。

 さらに、手持ちの古い高級筆、細嫩光鋒(さいどんこうほう) という最高品質の毛を再利用し、鼬ほかの毛をブレンドして作る兼毫筆を四国の製筆店「筆庵」さんに依頼しました。最も値段の張る羊毛を自前で使うので幾分安上がりではありますが、特注なら一本数万円から数十万しても不思議ではありません。ワタシのヤフオクで集めた中古筆にもそれらしい個人名が刻まれたものが数本あります。
 3万円ほどの手間賃・材料費で出来るので「えいや」とばかり依頼したのです。今時、相当な書道家さんでも、筆を特注する人がそうはいないでしょう。ネットで探しても、筆の注文制作はほとんど見かけません。おそらく、依頼者からの細かな注文などをいちいち聞いていては商売にならないからでしょう。明日あたりから、職人さんがワタシが送った古い筆をばらして制作に入るところでしょうか。

よくよく考えると、待たされている時間が一番楽しいのかもしれませんね

 さて、それではワタシを待っている人がいるかと考えると、ほとんど思い当たりませんねぇ。ワタシの作る有機栽培の出来損ない野菜や果実を貰ってくれる人、ワタシの拙い書・作でも欲しい(タダで)と言ってくれる人が数人くらいですか。それでもいくらか期待されるうちが華であります。せいぜい励むと致しましょう。
コメント
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