植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

日本の防衛も国際感覚もガラパゴス

2023年02月15日 | 時事
ワタシは、勤め人の時代からずっと国際的な仕事や人間とは、対角・真逆の所にいたので、外国人との付き合いや英語などの語学力を発揮できる機会は皆無であります。ブランド品を買い求めて香港など海外に行ったことはもはや遠い昔、パスポートも7・8年前に切れたきりであります。因みにワタシの家内は、近所の犬友さんに、背の高い外国人の奥様「トレーシィ」さんがいて、顔見知りになって日本語での挨拶だそうです。

そんな中、映画では10年以上「韓流王朝映画・ドラマ」が好きで、BS放送やWOWWOWなどで夢中になっていました。特に「イサン」が記憶に残っています。「チャングムの誓い」などで名を馳せた名監督イ・ビョンフンさんの代表作品で、 主役がサン(王様)を演じた「イ・ソジン」と、女優ハン・ジミン が演じた女官ソン・ソンヨンとの壮大なラブストーリーでした。「イサン(胃酸)」がイソジン(消毒薬笑)で、ソンの役回りハン・ジミン(反自民)、約70分の放送が全部で77話!!、と下らぬシャレはともかく、 歴史的な大作でありました。

そんな韓流歴史ドラマを見ながら、いくらか韓国語を覚えたりしていました。現役最後の出向先の仲間と、横浜桜木町の駅前の焼鳥屋さんで週、2、3回はビールを飲んでいました。そこで出会ったのが韓国人「白(ペク)さん」でありました。ペクといえば、イ・サンの次(トンイ)の次に始まった「馬医」の主人公が白さん(ペク・クァンヒョン) でしたね。

このペクさんは焼鳥屋で焼く専門、ペクさんが焼いた焼き鳥はすぐわかるほど美味しく出来ていました。その彼がある日突然ワタシ達にお土産をくれたのです。聞けば韓国に帰って結婚式を挙げたのだとか。お祝いもあげないのにお土産を貰うわけにいくまいと、ペアカップを買いお祝いの言葉を添えました。
それが축하해요(チュカヘヨ)でありました。ハングル語で「おめでとう」 漢字で祝賀です。これをネットで調べてカードに書いたのでした。

それ以来、ペクさん夫婦とはずっと仲良くしているのです。彼は、4年ほど前に独立し、横浜中華街の外れに「ビストロはすドック」という飲食店を開店しました。アメリカンドックみたいなものと韓国家庭料理を出すお店であります。ところが、このコロナ禍で、予想した売り上げは上がらなかったのです。それでもなんとか頑張って商売を続け、一年ほど前についに「帰化申請」したそうなのです。

ところが1年経っても許可が下りずとん挫していると嘆いていました。経営者となると一定の給料を貰い、企業が黒字になり、経営管理ビザ が3年にならないと難しいと言われたそうです。そのビザを取得するために彼はわざわざ資本金を5百万円にし、売り上げや自分の給料を実際より多く申告しているそうです。当然それによって支払う事業関連税や個人所得税も割増しになります。

16年前、日本の大学で学び、それからずっと日本で働いているのに未だに1年単位の就労ビザしか出ず、奥様と一緒に働いて帰化申請しても許可にならないというのが日本の現実なのです。

ワタシは、かつてより「鎖国文化」が連綿と続いていると感じてきました。江戸時代幕府が完全に鎖国したために、日本独自の文化や芸術・生活が出来上がりました。一方で島国根性と言われる偏狭な精神性が残ってきたのです。鎖国が解かれ文明開化、そして国際社会の中で2度の戦争を経た今もなお、国際社会から距離を置き続けてきたと感じるのです。

例えば、大相撲。日本だけの興行、ふんどし一丁、裸のでぶが抱き合ってレスリングするのが「国技」だといまだに笑いものであるのが分からないのです。かつて外国映画に何度も登場する「相撲レスラー」は日本を馬鹿にしているいでたちでありました。

例えば難民申請。2019年の申請10,375人に対して認定は44人、2020年は難民申請者は3,936人、認定されたのは47人、と極めて少ないのです。 そして2年前には入管施設で収容中のスリランカ女性が病気にもかかわらず手当てを受けることなく亡くなりました。それまでの15年間で17人が収容中に死亡しているそうですが、それも確かなものかは疑問です。

以前川崎市で、個人の融資先の管理に携わっていた時期があります。川崎は例の徴用工問題に深くかかわっていて、第二次大戦前から多くの朝鮮人を就労させ移住させてきたその多くが住んだ場所でした。彼らは戦後も、そのまま川崎市の臨海エリアに定住しました。1966年の日韓法的地位協定があり、それから60年経っても帰化せず(出来ず)、2世3世がいわゆる「在日韓国・朝鮮人 」として残留し、その数は44万人ほどになるそうです。

こうした日本政府や日本人の社会が、外国人を拒み続けてきたのが国際社会に溶け込めず「ガラパゴス化」と揶揄される現在になっているのだと、悲しい思いをしているのです。

一方で、中国人の若い女性が沖縄方面の無人島「屋那覇島」を、買い取ったことが報じられています。こういうのは野放しなのです。なんのメリットも無い事業化するには大変な追加投資を要する買収が、不動産投資の対象となりますか?沖縄本島のすぐそば、米軍キャンプと目と鼻の先なのですが、本人がSNSで上げなければ、誰も気づかない、そんな平和ボケでしり抜けの国家なのです。

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