植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

終活が差し迫っている気もする

2024年01月30日 | 雑感
先日訪ねた友人は、金融機関の同僚で「営業部」時代の仲間でありました。上に営業部長や副部長が何人かいて、各課に分かれて総勢100人位はいたでしょうか。今から約45年ほど前であります。当然その当時字50歳を超えたベテラン、管理職部課長などは、高齢で天寿を全うして天国に旅立っています。

ワタシが配属されていた取引先課には常時十数人の渉外系の男子社員がいて、ワタシはその一番下か2番目のペーペーでありました。課長を筆頭に副課長・主査・代理などの役職の男性が15人ほど居たでしょうか。そこに庶務の女性が一人。
そしてその中で既にいなくなった人が、わかっているだけで6人居ました。一人は公金に手を付けて解雇されて行方知れずですが、他の5人は40台から70台で亡くなっています。若い人はワタシより4,5歳年上で、何年も前に50~60歳前後で病で亡くなった方が多いのです。ピークで20名として5名、つまり25%もの人が平均寿命からはるかに低い年で亡くなってるのです。

ワタシ達が知らないだけで、他の課の年配の方も相当数亡くなっていると思います。100人の職場でしたから20~30人はもうこの世にいないのでしょう。45年前元気で働いていた人たちの多くがもうこの世にいない、そしてそういう人たちと極めて近い年齢になってきたことをひしひしと感じます。

それはそれとして、最近ワタシの身の回りで家の建て替えが妙に多いのです。ワタシの住む母屋から今作業している仕事場まで徒歩5分数百mの経路には、競輪場や大規模駐車場・公園などが多くあって、一般の民家はわずか25軒ほどです。ところがそのうちここ数か月で4軒が取り壊し1軒はやぐらを組んで外壁塗装かなにかの大規模修繕が始まりました。25軒の内5軒が取り壊しまたは工事という大変な確率ですね。通常一般住宅なら50年から70年ほどはもちます。(ワタシの家も築60年、田舎の実家は築55年です)

1軒はウチのコンビニの隣に住む家内のいとこの家、これは老朽化による建て替えであります。その手前に同時期に壊し始めている個人住宅は長細く土地面積も広いので南北両面が公道に接しているので、もしかしたらアパートに建て替えかもしれません。
ウチの裏手の30坪の借家は長年住んでいたお婆さんが93歳で亡くなって、大家さんが取り壊しました。もう地均しから基礎工事も終わって新たに家を建てるようですが、どうやら大家さんは土地ごと建売で処分するようです。

もう一軒は、若い家族が4,5人で済んでいましたが、何時の頃からかどこかに引越しし、残った住宅ごと売りに出していたようです。2,3週間前から解体が始まりましたから「売却」が成立したのでしょう。前のご家族はとても子供さんに教育熱心で親御さん自身も子供の個人教授・塾を開いていましたが、この辺りは子供がいない老齢化が進んだエリアなので、塾などは商売にもならず、子供さんの教育にも不適当だと判断して、横浜方面に越していったようです。

ここ数十年、空前の建築ラッシュなどという話は聞いたことがありません。
いろんなパターンがありますが、やはり高齢化の波がもろに来ているのでしょう。住んでいた人が高齢で亡くなったり施設に入居したりで空き家になっているのかもしれません。建物がたてばまだマシで、月ぎめ駐車場などに変わっていくのは寂しいですね。

我が自宅も、家内と二人暮らし、将来の展望はありません。ワタシは死んでも家内が残ればそのまま屋敷が残されるのでしょうか。いくばくかの相続税を支払うために、敷地の一部を売却することになるかもしれませんね。残された子供たちの為にもいまのうち出来ることをせねば、と思いますが。「終活」はまだ始まったばかり。石印材の処分と年金・株券などちまちました資金の手続きが未済になっているようです。人の家の心配などしている場合ではありません。溜まった書類や封筒をよく読んで、少しでも片づけようと思う朝であります。

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