リリーの話です。百合は、日本でも最も姿が美しい、優雅で清楚な花の代名詞で「歩く姿は百合の花」などと例えにも使われます。寅さんに出て来る「リリーさん」、吉永小百合さん、最近ではゆりやんレトリィバァ 、これは違う(笑)と日本的な女性の美しさの典型であろうと思います。
梅雨の頃には、スカシユリから始まってヤマユリ、鬼百合などが咲き始め、現代の園芸種としては外来の「カサブランカ」を原種とした大型で香りの強いユリがを植えるご家庭が多いですね。ユリは見た目にとどまらず香りのよさにも惹かれます。ワタシも香りのいい花を咲かせる植物を優先的に育てているのでユリは欠かせません。
お盆の頃には台湾からの外来種「高砂百合」が野生化して、そこらの植え込みや家庭の庭先に無断で自生して花を咲かせます。そして秋がやってくると、息を吹き返したように別のユリたちも咲き始めるのです。一口にユリ(リリー)と名付けていても純然たる「ユリ科」は原種では100種ほど園芸品種としては130種ほどと意外と少ないのです。マイガーデンで育てているリリーさんたちは、ユリ科ではないものが多く、白くユリのような花(香り)を咲かせるのでリリーと呼ばれる別の属の植物も多いのです。
まずは「ベラドンナリリー」(ホンアマリリス属 )です。これは初夏に咲きました。ピンクの種類が多いのですがウチのは、クリーム色がかった白。香りがいいですね。

次はジンジャーリリー、その名のごとくショウガ科です。清純な香りが強く晩秋まで花を咲かせます。開花には日当たりが大事であります。

こちらは梅雨の頃に咲く熱帯性のユリ「スパイダーリリー」冬は室内で冬越しさせます。ヒガンバナ科 / ヒメノカリス属 でこれもユリとは全く異なる種属です。独特なフォルムで、上品・高貴な香りが致します。

ここにきて、驚いたのが「アマゾンリリー」でした。夏場以外には室内に置いて観葉植物としても楽しめるヒガンバナ科の植物です。今春沢山花を咲かせてエキゾチックな香りを楽しんだのに、また花蕾が伸びてきました。環境が整えば何回か咲くのですね。

これが咲くと、こうなります。

純白な花びらで清楚な花は花もちが良く俯き加減に咲きます。葉っぱも緑濃くツヤツヤでとてもおすすめなのですが、非耐寒性なのとカイガラムシが付きやすいのです。
最後は待望久しかった「ダイヤモンドリリー(ネリネ)」であります。やっと咲いてくれました。ヒガンバナ(リコリス)が咲き終わったこの時期に咲く、寒さと多湿に弱いヒガンバナ科の植物です。気難しくて、簡単に開花しないのと、球根植物の割には難易度が高く花の香りがほとんどしないのがちょっと残念ではあります。
今朝、奇麗に咲きました。よーく見ると花弁が太陽光で反射してキラキラ光ります。ヒガンバナは「死人花」、曼珠沙華などと呼ばれとかく敬遠されがちな植物ですが、どうしてどうして素敵な花を咲かせるグループだと思いますね

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