植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

鬱病憎し 篆刻の敵だ

2024年09月15日 | 篆刻
ワタシの趣味の一つが書道であり、その延長線が「篆刻」であります。書道は約8年、教室に通い真面目に練習を積み重ねてきました。そして、教室から外部へ展覧会出品とか、昇段試験とかもあるので、署名して印を捺す「落款」が必須になりました。

最初に当地でちょっと有名な篆刻家の方に「姓名印」を依頼したのがきっかけになりました。なんと1本(顆)3万円だったのです。勿論一つあれば何十年も使えますが、書の内容や書道紙の大きさから、2,3種は必要になります。また、雅号印やら、書の冒頭等に捺す「引首印」を合わせて三顆一組として落款を捺すと格調高くなります。

そうなると1本や2本ではきかなくなり、専門家に頼むと何十万円にもなりかねません。そこで「自分で印を彫ろう」と決めたのが約5年前でありました。それ以来自分の性分に合ってたのか、篆刻に傾注し書道の方はややおざなりになりました。知り合いや書道関係者に話をして片端から彫らせてもらいました。呉昌碩先生・徐三庚先生の作品集を摸刻しただけで300個近くです。

昨年夏以降ついには、日展や日本書道美術院展・謙信など4,5回作品の応募をいたしました。

これらはその出品作の一部です。
残念ながらいきなりトップクラスの展覧会では相手にされず選外に終わりましたが。そのくらい篆刻に入れ込んでいたのです。この「鬱病になるまでは」.

昨年10月に、いつもかかっている町医者の先生に「あんた軽い鬱病だよ」と診断され、飲み薬を処方されました。さすが名医、本当にうつ病にかかっていたようです。それからというもの、全く生活が変わりました。
・テレビを観なくなった
・食欲が失せ、嗅覚も無くなった
・記憶力が途端に落ちた
・何をやっても楽しいことを感じなくなった
・今までやってきた趣味に興味が持てなくなった
・胃のあたりが気持ち悪くなった
などなどの症状が出て、体がだるく疲れやすくなりました。

おかげで篆刻印も昨秋からほんの数本しか彫っておりません。大量に集めた印材も有り余ってきて、ヤフオクに出品して処分するようになったほどです。

本当に厄介な病気です。神経科の専門の先生に診察してもらい、薬を出して貰っております。それでもなかなか症状は寛解せず、気持ち悪い時間を過ごしています。何にもやる気が起きずすべてに消極的になりました。このブログさえ文案やイメージがわかず、幾度も中断しようと思っています。

早くこの病気を治して、書道教室に通いたい、篆刻を書道展に出品したいと思うばかりであります。

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