植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

セトカを急遽、収穫しました アライグマには勝てない

2023年02月12日 | 植物
一昨日は氷雨で、外気温が1,2℃くらいしかなかったので、書道の稽古以外はずっと室内にこもっておりました。

そして昨日は嘘のような好天に変わって、気温も15℃以上になりました。ようやく外仕事に入りました。朝一番で5日前に仕込んだぼかし肥料の出来具合を確かめています。仕込んだ日から低温続きで、発酵が思うように行われず、やっと三日目に発酵熱で少し温かくなりました。一昨日が40度になりましたが、大敵が雨水であります。ぼかし肥料の発酵には水分が欠かせませんが、それはあくまで湿り気であって、材料が水に浸かった濡れたりしたらまず元に戻らず、腐敗へ進んでしまいます。


それなので、一昨日の冷たい雨が容器に振り込まないようビニールで覆っておきました。昨日の朝はおかげでまた、40℃ほどに上がっていましたが、もう少しできれば60℃位まで上昇して欲しいのです。よく撹拌して蓋をしました。で今朝は48℃、表面に綿の様な菌が覆っていてまず順調と言って良さそうです。これをあと数日繰り返すと、糠や油粕の薄茶色が、灰褐色に変わり、温度が下がったら出来上がりです。これが最高の有機肥料になり、これで育てた野菜や果物も又最高なのであります。


次に、気になっている柑橘の果樹エリアに昨朝向かったところ!!やられました。それまで1,2個セトカの株元にミカンの皮が落ちていたのですが、昨朝は大量にセトカの皮が落ちていました。見たところ5,6個は食べられたか。これは鳥・メジロやヒヨドリの仕業ではありません。ほぼ間違いなく狸かアライグマであります。今シーズンは倅夫婦に頼んで念入りに防鳥ネットで覆い、めくれないように地面にピンで留めました。


その甲斐あって、メジロやヒヨドリには荒らされずほぼ無傷であったのです。ところが、熟して甘くなったのを味見しながらやった来ていた害獣が、合格と判断して前夜に貪り食ったのでありましょう。野良猫はミカンは食べませんし、飼い犬も見向きもしません。カラスは何でも食べますが、ネットで邪魔され被害は出ていません。猪もサルも出没しない平塚市の町中住宅街です。何度か見かけたことがあるアライグマが、ネットを食い破って中に入り込み、座り込んで手の届くセトカを食い荒らしたと断定しました。


「セトカ」という品種は柑橘の大トロと評されるほど甘み・味の濃さ・ねっとりとした食感がある人気オレンジの一つであります。かなりの晩成タイプで露地では2月が収穫期、樹上での完熟が最上と言われます。早く収穫すると酸味が抜けずにとても酸っぱいので、追熟させますが、本当は木の上で甘く熟すのを待つのが贅沢なのです。

そこで、真っ先に考えたのが近所のホームセンターで丈夫なネット(針金入り)を買い、もう一重の防御網を張り巡らし、地面から潜り込まないよう厳重に隙間なく止めようということで、向かっていたのです。しかし、はたと立ち止まって考えたのは、これで一万円近く出費するのはいかがなものか、かなり大きくなった、しかも隣家の壁と近接して広がった果樹全体を覆うことが技術的に難しいのだろう、と思いとどまったのです。

もう、あと1,2週間置いてから収穫するつもりでしたが、じたばたしてアライグマと対峙するより、収穫するのが手っ取り早いと決めたのであります。そして、かけた網を外し約100個を収穫しました。美味しそうでしょ?でも、まだ酸っぱいのです。

完熟の甘いセトカを作りたい、という念願・未練があったので、1/4くらいの集中した枝の部分だけ、収穫せずに残して、余ったネットを重ねて被せ、ぐるぐる縛っておきました。うまくすればあと3週間くらいねばって、20個ほどを樹上で完熟させたいと考えたのであります。

そして、今朝見回りましたが丸一日は無事であったようです。毎日これからも警戒は緩められません。もっとも、また自分の甘みチェックの味見も欠かせないので、日に日に数が減るのであります(笑)


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