〇〇は社会を映す鏡と言うと〇〇に入る言葉は何になるでしょうか。
子供、かもしれません。大人の言動をよく見ていて学校の教師のやることなすこと真似をします。家庭では親の悪口や喧嘩を見てない様でしっかり観察しています。似て欲しいところは似ないで、自分の悪い所ばかり似るのが子供であります。
それから〇〇を映画と言う人も多いのです。新作映画はもっとも世間の耳目を集めそうなセンセーショナルで時宜を得たテーマが選ばれます。ちょっと前にカンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドール をとった「万引き家族」です。親の死亡届を出さずに年金を貰い続けていた家族の話で、これは日本の高齢化社会と貧困化を如実に表す鏡であったろうと思いますね。韓国の「パラサイト 半地下の家族」も現代の韓国が直面する貧富の格差社会を浮き彫りにしたものでありました。
先日何気なくテレビをつけたら「マルサの女」をやってました。亡き伊丹十三監督の代表的映画です。これは、バブル真っ盛りの日本で、下は個人経営の商店から、パチンコ店や新興宗教など金にまみれて脱税を繰り返す高額所得者に対して、地を這うような査察官の戦いを面白おかしく描写していました。あの時代札束が宙に舞っていたのです。今は、脱税するほどの莫大な収入を上げる企業は減っております。パチンコ店などもはや構造不況業種で、どんどん潰れています。新興宗教だけは別でしぶとく形を変えながら生き残っておりますが。
さらに、〇〇を犯罪だと指摘するのも分かりやすいのです。それは皮肉なことに、一貫して粗暴犯から知能犯まで営々と変わらず存続していて、一定の割合でバックに「やくざ・反社勢力」が居るという図式であります。社会が荒み庶民の生活が困窮すればするほど犯罪者がそれにつけ込み、あるいは貧困が犯罪に手を染めるきっかけになるのです。「ルフィ事件」広域連続強盗事件の首謀者と言われる4人がフィリピンから移送され警察署に移されて取り調べが始まっているようです。
さんざん「特殊詐欺」で数十億円を荒稼ぎしておいて、司直の手が伸びたと知ると、高飛びし、国際指名手配になったら収容所に逃げ込み、そこで詐欺から手っ取り早い強盗事件に鞍替えしました。国内で食い詰めて職探しの若者を引っ張り込んで荒っぽい実行犯を作り、自分たちはフィリピンの若い女性を取り巻きにしてのうのうと高みの見物をしていたようです。
そんな、犯罪性が高く知能犯のワルたちが、取り調べを受けてもいいように、万全の準備をしていたことは想像に難くないのです。実際の指揮を執ったのは誰か、その背後で操っていた大ボスは誰か、巨額の資金をどこに隠したか、詐欺・強盗に関わった章句を徹底的に隠滅したうえで、完全黙秘になるでしょう。詐取した、あるいは強奪した巨額のお金はどこに消えたかも謎にし、秘匿しているはずです。
反社会的勢力・特殊詐欺・闇バイト、その手段になったSNS、また犯罪のターゲットになる名簿情報など、現代日本の闇や問題を詰め込んでいる鏡でありましょう。
ワタシの場合〇〇には、私達を入れるでしょう。ワタシ達夫婦は、年齢的には高齢化社会の典型であり、年金生活・ご近所付き合いなど極めて普通に体現しております。何のしがらみも無く思想的宗教的にも中立的、政治上での支持政党や個人的因縁もありません。そうした、ある意味常識的な普通の老夫婦で、少しだけゆとりがある分、消費にも選択の余地をもって生活する実際が、社会の鏡の一つであろうと思います。
例えばパチンコなどは、現役の頃数十年に渡ってお世話になり、随分貢ぎましたが、退職後はすっぱり縁を切って7年間一度も行っていません。そのせいか毎年廃業するパチンコ屋さんが増えているのです。
二人だけの食事なので、吉野家の牛丼や札幌味噌ラーメンを愛し、大体お昼は外食で済ますことにしております。これが社会の鏡で、スシローと餃子の王将からは足が遠のいております。恐らく多くの消費者が同じような状態で、あれほど混雑していたスシローでは、最近順番待ちは皆無であります。相当客離れが進んでいると想像されます。
ララポートは週に2,3回は食事や買い物に出かけます。この新年から約30店舗が撤退するそうであります。これには理由があって、表向きは多分コロナで来館者が減ったことにあるでしょう。ただし、平塚と伊勢原市の市境に、今春「アウトレット」がオープンするのが引き金になっていると思います。それだけでなく、消費税の引き上げ、諸物価の高騰、非正規雇用増大による可処分所得の長期的減少などがじわじわと社会を毀損しつつあるのです。
ワタシにとっては残念な気持ちはなく、痛痒に感じないのは、そもそも利用することが無かったからです。その店をみてみると衣料品・雑貨店などは一度も買ったことも入店したことがない店舗が大半でした。数百回は行っているララポ、行けば、飲食店・スーパー・パン屋さんなど平均10店くらいに出入りします。それでも一度も買ったことが無いあるいは一度入ったけど気に入らなかったので二度と利用しなかったのです。魅力に感じなかったのはワタシ達だけでは無いはずだから、撤退となったのです。
家内はあれだけ使うことに抵抗を示しガラケーに固執していましたが、今やiPhoneにしがみつき、LINE・2チャンネル・通販などに重宝して使っているようです。ワタシはと言えば、目下セブンイレブンの「ブルーマウンテンブレンド」にハマって毎日飲んでおります。高いけれど美味しさが別格なのです。あと、頂いた高級紀州梅はちみつ漬けというのも美味しくて癖になりました。
国政に目を転じれば、もう自民党には金輪際投票しないつもりであります。河野太郎さんも支持しませんよ。今年はコロナにはかまわず旅行に行くつもりです。羽田空港が新装になってから一度も行っていません。
自給自足で家庭菜園・果樹を作る。学校や教室・社中などに頼らず独学独習で篆刻をする。年取ったら出来るだけ小食にとどめる、等々。そんなワタシは社会の鏡でありますが、残念ながらインフルエンサーでもなく、耳目を集めるような人気ブロガーでもないので、何の役にも立ちませんが、ワタシ達の行動や思考を観察すると、これからの新規事業展開に参考になること請け合いです(笑)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます