美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

宮脇淳子さん動画【皇帝たちの中国 第2回「皇帝は中国最大の資本家」】

2022年03月17日 21時09分49秒 | 世界史
前回の話の要点は、「いろいろなところから来て、町を作って、取引をして、漢字を使えると中国人になれる」です。

今回は、シナ帝国を創始した始皇帝の偉大さが話しのメインテーマです。

度量衡や車の軌道や文字がばらばらだった戦国七国を紀元前221年に統一した、秦の始皇帝は、度量衡・車の軌道・文字を統一しました。

文字を統一するために膨大な量の書を焼き捨てました。それが「焚書」です。また公認漢字3,300字を定め、読み方は一字一音一文節と決めました。

また、地方に「郡」(=軍の駐屯地)「県」(=懸・皇帝と関わるの意)という都市を置き、それらを直轄地とし、その中で行われる取引の税金がすべて始皇帝に集まるようにしました。

すなわちタイトルにあるとおり「皇帝は中国最大の資本家である」となります。

秦は三代で滅びます。次に中原を統一したのは漢ですが、旧王国がすべて復活します。それゆえ始皇帝ほどの力を有する皇帝は、武帝の登場までは存在しませんでした。


【6月12日配信】皇帝たちの中国 第2回「皇帝は中国最大の資本家」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら】


→ 宮脇淳子さん動画【皇帝たちの中国 第3回】blog.goo.ne.jp/mdsdc568/e/69d097ef51f795172d619a7b5c3e06a7
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宮脇淳子さん動画【皇帝たちの中国 第1回 中国人はどこから来たのか】

2022年03月14日 20時49分54秒 | 世界史
私たち日本人にとって、ウクライナ問題とは突き詰めると中共問題です。

つまり、ウクライナ情勢をにらみながら、「皇帝」習近平が、日本をふくむ極東に今後どう臨もうとするのか、日本はそれにどう対処すべきなのか、という問題です。

つまり、これからの日本は、中共という「敵」とどう闘うのかを腹をくくって考えねばならない。

敵と闘うには、敵を知る必要があります。敵以上に敵を知ることができたら、もっとよい。

故・岡田英弘氏の『皇帝たちの中国』を読んでいて、「これは、そういう武器になるのではないか」と思いました。

で、岡田氏の弟子であり元妻である宮脇淳子さんが、本書を種本にした動画をシリーズで公にしていることを知りました。それを連続でアップして、ひとりでも多くの方と「武器としての中国史」を共有したいと思った次第です。

では、早速始めます。

初回は、「黄河文明とは何か」です。結論から先にいえば、「東夷・西戎・南蛮・北狄の人たちが、黄河のうち西安から洛陽の間のふつうの河状態のところに集まってきて交易を展開した文明」となります。いわゆる「中国人」は、最初からものすごい混血である、ということです。言いかえれば、「中国の始まりに交易・商売があった」となります。面白いですね。

新番組「皇帝たちの中国 第1回 中国人はどこから来たのか」宮脇淳子 田沼隆志【チャンネルくらら・6月5日配信】

 →宮脇淳子さん動画【皇帝たちの中国 第2回「皇帝は中国最大の資本家」】  blog.goo.ne.jp/mdsdc568/e/55492bb265c23d700969845976f17348
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予備校講師・茂木誠のチベット史

2021年08月22日 20時52分22秒 | 世界史
予備校講師・茂木誠さんの、40分程度のチベット史です。「ダライラマ15世問題」をめぐるダライラマ14世と中共の角逐にも触れていて、とても面白かったですよ。中国共産党は、国民に「チベットは中国固有の領土」と教えています。茂木さんはそれを踏まえ「大学に入って、中国人の友だちが『チベットは中国固有の領土』と主張したら『それはちがうよ』とちゃんと教えてあげてね」と予備校生たちに茶目っ気たっぷりにアドバイスしています。

チベット史
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