美津島明編集「直言の宴」

政治・経済・思想・文化全般をカヴァーした言論を展開します。

イギリス・ジョンソン首相は、残念ながら、骨がらみの親中派である(その2)

2020年08月31日 19時07分19秒 | 世界情勢
ブルーム・バーグ7月20日の記事を掲げておきます。大手メディアは盛んに「コロナで死にそうになったボリス・ジョンソンは、本気で中共に怒っている」という論調の報道をまき散らしておりますが、当方は「そんなことはない。イギリスは相変わらずとてもズルい(歴史的にずっとだった)」という論調の記事を前回掲載しました。ブルーム・バーグの記事は、そういう当方の主張を補強するものですので、掲げておきます。

ここでは詳述しませんが、道徳的観点からすれば、イギリス王室は史上最低の王室です。日本の皇室とは比べものになりません。というのは、イギリス王室の主な財源は、王室領にあるタックス・ヘイヴンの収入であり、英王室は、そこが、テロや子ども売買や麻薬売買の資金源になっていることに知らんぷりなのですから。

そういう、ダーク・マネー・システムを本質とする「偽善」の温存によって、英国エリート層は、歴史的に、英国の比較優位を保とうとしてきたのです。たとえば、かつての米ソ冷戦も、英国がタックス・ヘイヴンによるマネー獲得のために仕組んだもの、という側面が否めません。

そういう事実をきっちりと踏まえずに国際情勢議論を展開しようとする日本の知識層は、おしなべて、お人好しのバカとしか称しようがありません。

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英国、ファーウェイ排除は米国の圧力が一因と説明-オブザーバー紙
Jim Silver
2020年7月20日 10:34 JST

英政府は、第5世代(5G)移動通信網から中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)を排除すると決めたことについて、米国からの圧力が一因だと同社に非公式に説明した。英紙オブザーバーが情報源を明かさずに報じた。 

  同紙によると、英当局者との話し合いで、トランプ米大統領が11月の大統領選で再選を逃し米国が対中政策の緩和を行う場合、ファーウェイ排除の決定が見直される可能性があるとの印象を同社は受けたという。

  オブザーバーによると、複数のファーウェイ幹部は英国が決定を再考することに期待を表明した。これは、英政府当局者との非公式の話し合いを反映したものとみられる。ファーウェイは英政府当局者や閣僚との協議についてコメントを控えた。一方、英政府の報道官は技術的な分析に基づいて同決定が下されたとあらためて説明したと、同紙は伝えた。

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原題:U.K. Told Huawei That U.S. Pressure Contributed to Ban: Observer(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-20/QDQNGXDWLU6D01
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