岸田首相は早稲田大学卒だが、「派手でないエリート」が好みらしい。
(選択12月号)
最も岸田に早稲田らしさはあまり感じない。どちらかと言うと開成高校のイメージの方が強い。
この「派手でないエリート好み」というところが岸田らしい。
早稲田にこんな好みはないから開成高校の好みなんだろう。
発足時の岸田内閣19人のうち東大・同大学院卒が8人、英米留学経験者が6人だ。
さらに出身高校がどこかと言うことにもこだわりがあるという。
開成、筑波大付属駒場、灘など。開成は自分の出身校だ。
しかし、この「派手でないエリート好み」が裏目に出た。
やめた3閣僚、
山際大志郎 山口大・東大大学院
葉梨康弘 東大・ハーバード大大学院
寺田稔 東大・ハーバード大大学院
この3人は、世間でいうところの「頭の良い人」だ。
しかし知性や智恵がない傲慢なエゴイストだったということが露呈した。
ある人を、尊敬できるかどうか、それを判断するための基準は、いくつかあるでしょう。
しかし、私の見るところ、誰かを人間として立派であると認める場合、いちばん大切な条件は、その人物の生き方が毅然としていることではないでしょうか。
つまり、気持ちの奥底に、昂然とした、気概、を持している姿勢です。
谷沢永一