スマホだパソコンだと情報社会のただなかに放り出されている。
この社会とはほどほどにつきあえば良いと思っている。
この年になれば、「好きなことをおやりください」である。
ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞのこれる
藤原定家
この歌は結構色っぽい歌のようだが、
(あけがたに二人で有明の月を見ている)
私の方はといえば、愛犬との散歩に6時ころ出かけるが、まだ暗い。
西の方に月がかすんで見える時がある。鳥といえばヒヨドリやアカゲラ。
東の空からは、かぎろいが広がり太陽が顔を出す。何とも荘厳な得難い一瞬。
「情報社会」には、「虚生の憂い」が多すぎる。
無為、無作為に徹し、大宇宙の意志にしたがって、あるがままの自然に帰る。
そんな一瞬が得られれば良い。
野ざらしを心に風のしむ身かな 松尾芭蕉
長途の旅に出る芭蕉の覚悟が何ともすさまじい。
しかし芭蕉に何の後悔もないだろう。
雪の中の薔薇