私が現役時代(主に昭和)を過ごした会社は比較的女性の多い所だった。
しかし管理職になる女性は少なく対等な扱いとはいえなかった。
今に至るも日本社会は昭和の感覚を引きずっているのか、大きな進展を見ていない。
そんな中でも頑張っている女性に焦点をあててみたい。
(これは私の個人的な感想だが)
一人目は、昨年7月に日本大学の理事長に就任した小説家の林真理子さん。
前任の田中理事長が脱税事件を起こして日大のイメージが悪化。
伏魔殿のようなところへ単身で乗り込んだ。
さっそく22人の理事の入れ替えを図り主に外部から9人の女性を招請した。
やることが素早いし勇気がある。
議論の活発化を図っているというから期待したいものである。
二人目は筑波大学名誉教授の遠藤誉さん。
1941年中国吉林省の長春市生まれ。
日本の敗戦後、国民党支配下の長春で中国共産党の包囲網により30万人の餓死者が発生、悲惨な体験をしたが生き残った。
「餓死体の上で野宿したあの感触と、自分は餓死せずに生き残った者の使命感が、どこまでも真実を追求する道へと私を追い込み、休ませてはくれない。その結果が、いくばくかの貢献を人類にもたらすなら、その運命に従おう。」
遠藤さんの中国関係の情報の確度の高さと分析力には定評がある。
中国に対するいろいろな思いはあるのだろうが、それを封印して真実追及している。その姿勢を評価したい。
中国情報について、私も大いに参考にさせてもらっている。
三人目は東京新聞記者の望月衣塑子さん。
菅官房長官と質疑応答を繰り返し、周りの男性記者をしり目に、時の権力者に恐れず問題点を質問する迫力は評価してよい。
安部・菅政権の言論弾圧の中で良く戦ったと言える。(東京新聞経営陣の擁護も有ったのだろう)
鋭角的な切り口が持ち味の望月衣塑子と、記者ににらみを利かせる高市早苗と一度対決させたいものである。