菅政権は、「原発処理水の海洋放出」を決定した。
コロナ過がまだ収束していないこの時期に、「菅首相は早期決着」に固執した。
その狙いは、保管容量が限界に近付く中、難題解決に目鼻を付けたとして決断力をアピールするとともに、10月までに行われる衆院選への悪影響を最小限にとどめたい思惑があるという。
◉本当に安全なのか、十分に確認されていない。
専門家によって「安全だ」という人もいれば、「リスクがある」という人もいる。
そんな中、麻生副総理は「あの水を飲んでもなんていうことはない」と発言した。
そこまで言うのなら飲んでもらいたいものだ。
◉海は皆つながっているから全国漁業協同組合連合会の岸会長が反対するのは当然。
菅首相は岸会長と会談して1週間程度で踏み切った。もう少し丁寧な説得が必要だったのではないか。
私は魚好きでほぼ毎日のように食べる。漁業者が風評被害を恐れるように消費者も心配なのだ。
◉国民的議論が足りない。野党は選挙の争点にすべきだろう。
自民党執行部は表向き首相決断を支持しているが、党内には不安の声が満ちているようだ。
ある中堅議員は「衆院選への影響はもろだ。このタイミングで決めるのは本当にひどい」と憤りを隠さないという。
コロナ過対応では「無能化」レベルに達した菅首相、「原発処理水海洋放出」で決断力(有能さ)をアピールしようとしているのか?
しかしさらに深みにはまるような気がしてならないのだ。