自民党5派閥の政治団体が政治資金パーティの収入を政治資金収支報告書に過少記載していたという告発状を受けて、東京地検特捜部が派閥の担当者らを任意で事情聴取した。
清話会(安倍派)1900万円、志帥会(二階派)850万円、平成研究会(茂木派)600万円、志公会(麻生派)400万円、宏池会(岸田派)200万円。
政治資金パーティは与党も野党も行うが圧倒的に自民党が多い。
主に企業がそのパーティ代を払うのは、純粋に政党を応援するというよりはそれなりの下心があるからだ。
権力や権限を持っている政治家や役人に蟻のように群がるのは世の常なのだろうか?
江戸時代の川柳に次のようなものがある。
「役人の子はにぎにぎをよく覚え」
握るというのは江戸時代の役人が賄賂をもらうことの隠語。
柿沢未途議員の様に票を回してもらうためにカネを配る議員もいる。
それが法務副大臣だというから「散りゆくものは道義なりけり」である。
幕末志士たちと数多くの交流をしていた長崎の商人トーマス・グラバーは次のように書き残している。
「幕末に長州、薩摩、肥後、肥前、宇和島の各藩とは何十万、何百万両の取引をしたが、賄賂は一銭も使わなかった。これは、賄賂を懐に入れるような武士が、まったくおらず、みな高潔かつ清廉であったためだ。こちらが賄賂をしたくともできなかったのだ。このことはぜひ特筆大書して後世に伝えておきたい」
現在でも大部分の役人は清廉潔白だと信じたい。
一方政治家(特に与党)の汚染度はひどすぎる。どう考えても洗濯が必要だ。