安倍政権以降の自公政権は、国会を無視あるいは軽視してやりたい放題やってきた。
重要なことがらでも閣議決定を乱用してきたのだ。
国民もマスコミもそれが当たり前のように思っている。いや、刷り込まれた。
しかし、自公政権が過半数割れしたことにより、ようやく正常な国会運営が始まる。
与党も野党も真剣な議論を尽くして一定の結論を導く責任ができるのだ。
最近の立憲民主の野田代表の発言は、
「正々堂々表舞台で熟議の国会を行う」としている。
攻める野田、受ける石破の国会論戦が国民生活に資するのであれば良いことではないか。
今回注目すべきは、衆院委員長ポスト(全部で27)を野党が12占めることになった。
しかも重要ポストの予算委員長に立民の安住淳前国対委員長、憲法審査会長に立民の枝野幸男がなる。
立憲は加えて、政治改革特別委員会と法務委員会の委員長ポストにこだわった。
ある意味で画期的なことだ。
ここまで自民党が追い詰められていると読むべきなのだろうが、これが国会の本来の姿、と考えるべきだろう。
基本的に石破茂と野田佳彦はケミストリーが合う。(相性が良い)
自民党の高市早苗を中心とする保守派が石破おろしを仕掛けて分裂騒ぎになったら(真っ二つに割れるような場合)、石破・野田の連合が考えられなくもない。
しかし、その可能性は低い。
まずは、来年7月の参院選をどう戦うかがポイントになる。