東北大学教授で医学博士の川島隆太氏の「本を読むだけで脳は若返る」が面白い。
面白いというよりきわめて示唆に富む話なのだ。
※「読書習慣」が脳をより発達させる。
川島氏の「加齢医学研究所」は、仙台市の教育委員会と学術協定を結んで、仙台市の公立小学校や中学校の子供たちのデーターを継続的に調べている。
その結果わかったことは、「読書をしている子供たちは、読書をしていない子供たちに比べてより発達した脳を持っている」
しかも紙媒体を使うほうがデジタルコンテンツを使うよりより効果的だとしている。
※スマートフォンの恐怖ーーボーッとしているときよりも脳活動が下がる
特に動画などを見ているときは脳活動が「抑制」されていた。
これはなぜかというと、脳がリラックスした状態になり脳がマッサージを受けているようなものだ、ということらしい。
これは恐ろしい話だ。
スマホを自由自在に使いこなせるなどと自慢しても、脳活動は全く活性化していない。
スマホ難民の年代が、
新聞や紙の本を読んで脳が活性化しているのだから「笑い話」に近い。
※スマホに向き合っていられるのは脳が疲れないから
スマホをいつまでも見続けていられるのは、目は疲れるが脳は疲れないから。
ということは、ストレス解消のためにスマホのリラックス効果を活用するのは良いのかも。
しかし、スマホを使いすぎると(特にインターネット)脳に老化のサインが出るという。
子供はもとより大人もスマホの使い過ぎはほどほどにすべきだ。
紙の本を読む運動をもっと盛り上げるべきなのだろう。