行雲流水の如くに

静かに消えてほしいトランプ大統領ーーー踏みとどまったアメリカ

あまり注目されていないが、3日、米国の歴代国防長官10人が大統領選の結果についてワシントン・ポストに寄稿した。

トランプ政権のマティス、エスパー、共和党政権のラムズフェルド、チエイニー、民主党政権のペリー、パネッタ氏らだ。

「選挙と平和的な権力移行は、我々の民主主義の特質だ。

必要な異議申し立ては法廷で対処され、選挙人が投票した。結果を問う時は過ぎた。」

 

歴代の国防長官が、共和党や民主党の枠を超えて共同で声明を出した意味は大きい。

このような冷静な対応を求める民主主義の底力がアメリカにはまだ残っている。

シビリアンコントロールが機能しているのだ。

テロまがいの行為を呼びかけたトランプ大統領の影響力は大幅に減少するであろう。

 

日本においては、かなり知的水準が高いと思われる人たちが(主にネットの世界でだが)、トランプ復活を信じている。

何らかの陰謀論に侵されているのか、理解不能である。

現実に起きている事態は、冷静に見ておくべきだ。好き嫌いで判断してはなるまい。

 

政治が混乱した時に、ポピュリズムにたけた人間が出現すると、民衆の不満が一気に爆発して暴力行為に走る。

よくよく気を付けたいものである。

日本でも昭和恐慌以降、政党政治の乱れに乗じて、大衆の軍部への期待が高まり、全体主義化した。

最終的に愚かなる太平洋戦争に突入したのだ。

 

現在コロナ過で人々の心の中に鬱屈した不満が溜まっている。

それに対して自民党・公明党の政権与党は、何ら有効なな対策を打ち出せない。

しかも利権政治の悪癖が噴出している。

 

我々はポピュリズム政治に惑わされることなく、アメリカの現状を「他山の石」として冷静に見ておくべきだろう。


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