先の大戦(太平洋戦争)への道は「空気」が決めた。
イギリスの歴史学者テイラーが書いた「戦争指導者」という本の中で、日本についてだけは「戦争指導者不明」となっている。
実際は東京裁判で開戦したときの首相だった東条英機らが処刑されているが。
戦艦大和が米軍機が待ち受ける沖縄方面へ向けて海上特攻を命じられたことについて。
海軍軍令部の幹部だった小沢治三郎は次のように語った。
「全般の空気よりして、その当時も今日も当然と思う」
自民党安倍派を中心とした裏金問題は、結局うやむやのうちに年を越した。
結局誰が始めたのか分からない。
しかも当事者は「世間をお騒がせして申し訳ない」とは言うが誰も責任はとらない。
笑ってしまうのは、裏金相当分を自民党が立て替えて赤い羽根募金に寄付するようだ。
子供が万引きしたが親が代わりにお金を払うので、「許してちょうだい」ということだ。
マスコミ各社が行う世論調査というのも眉に唾をつけてみておいた方が良い。
調査される側(本音を言わない)と調査する側(何らかの方向性に誘導する)との二重のバイアスがかかっているからだ。
どちらのほうが罪が深いかというと、調査する側が誘導することだ。
最近は大手マスコミだけでなくSNSを通しての虚偽や誤報も要注意。
こんなものに煽られて「ポピュリズム」や「衆愚政治」になることが怖い。
ニュースに対するリテラシー(感度)を高めるしか手はないか?