自民党を支配しているのは、もちろん総裁たる安倍晋三だ。
しかし安倍一強と言われて久しいが、このところの党首討論での様子を見ている限りにおいて、自信満々という風には見えない。
自信なさが時々表情に出る。
特に日米安全保障条約についてのトランプ発言について問われるとしどろもどろだ。
安倍首相によると、「初めて会った時から日米安保条約は不平等だと言われて来た。そのたびに説明すると了解してくれるのだが、また次に会ったときに同じような話が出てくる」
この発言には重要な問題を含んでいる。
一つには、このような大問題を当事者間の秘密事項にしていることだ。
トランプはこの手の話はオープンにしているが安倍晋三は公式に認めていない。(この討論会で渋々認めたような形だが)
二つ目は日本政府として公式に反論していないことだ。
ということはアメリカの国民はトランプの言うことが正しいと思ってしまう。
三つめは日米安保条約の第5条が抱える問題点を日本国民が認識していないことだ。
日本が他国から攻められたときに、優先的に日本が対処する。アメリカ軍が自動的に参戦するのではない。そして参戦する場合にはアメリカ議会の承認が必要だ。
このような自信無げな安倍首相の説明を聞いていると日本を支配しているのは本当に安倍晋三なのかと疑いたくなる。
トランプが安倍晋三をハンドリングしているかのようにも見える。
こんな最中に駐米英国大使キム・ダロック氏がトランプ政権について衝撃の発言をしていた。
「この政権が今より正常になるとは思えない。機能不全や予測不能性、分裂状態、外交的な不器用さ、無能さが大きく改善するとは考えていない」
世界NO1の国の大統領がこんな状況では空恐ろしくなる。
トランプというカードにしがみつくだけで日本の安全は守れない。
日米安保は大事だがそれだけで我が国を守れると思ったら大きな間違いであろう。
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