行雲流水の如くに

見事な?「日本的うやむや」の仕方ーー自民党裏金問題

傘連判状(からかさ連判状)は、室町時代から江戸時代にかけて一揆などで用いられた円環状の署名形式をいう。

首謀者が誰かを隠すために用いられた。

少し違う解釈すれば仲間意識を共有するためということも言える。

これは今でも卒業式の寄せ書きなどで使われている。

 

今回の自民党の安倍派5人衆は、見事にこの連判状をなぞっている。

会合は開いたが誰が議論を主導したか「わからない」。

「自分でない」ということだけは、はっきり覚えている。

本来は白黒を見極める検察の仕事なのだが、検察はあっさりさじを投げてしまった。

ところが検察も議員たちも怖いのは(恐れているのは)検察審査会が「起訴相当」という結論を出すことだ。

「違法性の認識があった」とか、「不記載の事実を知っていた」など口が裂けても言えない。

この辺は弁護士と綿密に打ち合わせ済みだろう。

 

自民党の執行部のほぼ全員が何らかの裏金まがいのことをしていた。

その連中が裏金議員たちに、除名や離党勧告などの厳しい処分などできないだろう。

するとしても影響力の少ない人物を象徴的に行う程度だ。

あるいは影響力をそぐために行うか。(例えば二階元幹事長など)

自民党の燃料棒だったカネとポストが過熱して溶け出している。

いわゆる「メルトダウン」だ。

本来は「冷却水」の役割をすべき若手議員(青年局)が破廉恥なパーティに興じていた。

上が上なら下も下、ということか。


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コメント一覧

megii123
kenちゃん、こんにちは。
「自民党の燃料棒だったカネとポストが過熱して溶け出している」、お褒め頂きありがとうございます。

おっしゃる通り、何も反省していませんね。
かって政権転落した時に社民党と抱き込んで政権復帰を果たしました。
国民民主は前原一派が抜けたので、もはや用済みでしょう。
おそらく狙いは維新です。
公明は政権離脱の可能性ありですね。
knsw0805
行雲さん、おはようございます。
「自民党の燃料棒だったカネとポストが過熱して溶け出している、メルトダウン」ここの表現が素晴らしいですね。私は1970年卒業ですから早や半世紀以上自民党を見て来ました。今彼らが思っていることは「嵐が過ぎ去る」のをひたすら我慢することです。選挙になれば維新・国民民主を取り込んで多数派工作をすると思います。次期衆議院選挙では維新・国民民主がどちらに組みするのかここが最大の鍵になると思います。選挙では「自民打倒」なんて叫びながら、政権では自民党と組むなんてことになるかも知れません。
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