傘連判状(からかさ連判状)は、室町時代から江戸時代にかけて一揆などで用いられた円環状の署名形式をいう。
首謀者が誰かを隠すために用いられた。
少し違う解釈すれば仲間意識を共有するためということも言える。
これは今でも卒業式の寄せ書きなどで使われている。
今回の自民党の安倍派5人衆は、見事にこの連判状をなぞっている。
会合は開いたが誰が議論を主導したか「わからない」。
「自分でない」ということだけは、はっきり覚えている。
本来は白黒を見極める検察の仕事なのだが、検察はあっさりさじを投げてしまった。
ところが検察も議員たちも怖いのは(恐れているのは)検察審査会が「起訴相当」という結論を出すことだ。
「違法性の認識があった」とか、「不記載の事実を知っていた」など口が裂けても言えない。
この辺は弁護士と綿密に打ち合わせ済みだろう。
自民党の執行部のほぼ全員が何らかの裏金まがいのことをしていた。
その連中が裏金議員たちに、除名や離党勧告などの厳しい処分などできないだろう。
するとしても影響力の少ない人物を象徴的に行う程度だ。
あるいは影響力をそぐために行うか。(例えば二階元幹事長など)
自民党の燃料棒だったカネとポストが過熱して溶け出している。
いわゆる「メルトダウン」だ。
本来は「冷却水」の役割をすべき若手議員(青年局)が破廉恥なパーティに興じていた。
上が上なら下も下、ということか。