戦争でこの島を取り戻せと言わんばかりの発言である。
さすがに本人もまずかったと気づいたのか、昨夜遅く発言の撤回と謝罪を行い離党を表明した。
この問題を本人の愚かな発言と見なして処理するだけでは見過ごせない問題点を含んでいる。
まず第一に丸山穂高議員だが、東大出で経産省出身で35歳だという。
人格的陶冶をなおざりにした記憶偏重の学歴エリートの底の浅さを露呈した。
ワインは暗い倉庫で熟成させるから深い味わいが出てくる。しかし素材は良くても?明るいところで発酵させたワインは深みがない。
政治家になって3期目だというが、日本国憲法をどこまで熟読したのか?さらには明治以降の日本の歴史を深く学んだことがあるのか?
本人はまだ若い。国会議員を辞職してもう一度、一から出直すべきだろう。
第二の問題点は日本維新の会の言葉に対する感度の悪さだ。
感度の悪さというよりも言葉を粗雑に扱いすぎる。
例えば前代表の橋下徹のツイッターは次だ。
「維新国会議員にも丸山という口の利き方も知らない若造が勘違いしてきた。国会議員は永田町病にすぐかかる。丸山も自分の力で当選したと錯覚している。お前が勝てたのは松井さんが知事をやっているからだ。ボケ!代表選を求めるにも言い方があるやろ。ボケ!こいつには一度注意したのにあかんな。」2017.10.25
もう少し丁寧に指導すべきだろう。責任の一端は、橋下・松井の指導の仕方にもあるだろう。
第三の問題点は、このような発言が仲間内では頻繁になされているような社会的な雰囲気もしくはムードがあるのではないか。
そして戦争体験世代がほとんどリタイアしたこの時代に、たとえ酒の席でこのような発言が出た場合に厳しく叱責するような世代がいなくなったのではないか?
本当に恐れるのは日本全体のムードが「戦争待望論」的な流れに行くことだ。
一旦流れが出来ると止めようがない。
このような問題は早い段階で叩き潰しておくべきだろう。
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