行雲流水の如くに

言葉が表す、この国の知性--テレビ文化の影響か

テレビでよく聞く言葉に「やばい」がある。

もともとヤシや犯罪者仲間などの社会での隠語で、都合が悪いとか危ないことを意味する。

ところがこの言葉が「いい意味」で使われるようになってもう20年近いらしい。

いい意味に転用されてもあまり聞きたくない。

常識のある大人が使う言葉ではないと思う。知性が感じられないのだ。

 

雪が降った日の朝の景色

 

好ましいと思っている言葉は、「うるわしい」だろうか。

万葉の言葉では「うるはし」

漢字で書けば「麗し」、「美し」、「愛し」などとなる。

美しさの中に人の心を引きつける気品が感じられる様子を言うのだろう。

しかしほとんどこの言葉は聞かれなくなった。

 

鳥の中でもアカゲラは美しいし気品がある。

 

気品のあるバラと言えば「ピエール・ド・ロンサール」だろうか。


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コメント一覧

megii123
kenちゃん、こんにちは。
言葉の起源が、どちらかというと「やばい」ものを、堂々と使うのは問題ですね。
言葉の劣化は、知性とか品格の劣化につながります。

本当に「日本全国やばいだらけ」になりましたね。
knsw0805
おはようございます。
全く同じ気持ちです。「ヤバイ」言葉は嫌ですね。昔私が「頭に来る」と言うと、母は「kenちゃんのその言葉が嫌い、脳が悪くなる(山口県の方言)」といつも言われていました。その気持ちが分かるような気がします。やはり芸人、芸能人の使う言葉が伝播していってもはや日本全国ヤバイだらけです(爆)
megii123
テレビがバラエティー化して視聴率稼ぎに走り出したのが原因でしょうか?
話芸に磨きをかけてじっくり見せる、という場が少なくなりました。
少々品のない言葉や相方をどついて笑いを取るやり方は、限界がありますね。
「日本語の美しさ」をもっと大事にしたいものです。

「かぎろひ」という言葉も好きですね。
万葉の人たちが感じた気持ちを味わえる瞬間です。
fumiel-shima
行雲さん、こんにちは。

「やばい」については私も全く同感ですし、事あるごとに話しています。
もちろん決して相手を否定したり、争ったりということではありませんし、言葉の使い方の変遷なども否定するつもりもありませんが、やはり美しい日本語や風情のある言葉はその意味を大切にしたいと思っているからなんですが・・・

一つの言葉でも数種類の言い方や表記があるのが日本語の美しさや良いところであると思っていますので・・・

今日の行雲さんの画像(写真)の林の奥から差し込む陽光も行雲さんが過去にも使われた「かぎろい(ひ)」という言葉が一番合うのではないかと思いました。
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