行雲流水の如くに

消費税の引き上げをこのまま見過ごすのか!

消費税の引き上げがいよいよ迫ってきた。

駆け込み需要はあまりないとはいえ、軽減税率対象外の身の回りの日常品は結構売れているようだ。

庶民のささやかな消費税増税対策であろう。

 

安倍首相は次のように自慢気に語っている。

「経済を強くすれば税収だって増えるんです。税収は今年最高になった」

確かに2018年度の国の税収は60,4兆円でバブル期を抜き、第2次安倍政権発足後の2013年度から比べても年間13兆円以上増えている。

しかし消費税8%への引き上げによる税収増は8,4兆円、その他のアベノミクス増税を入れると、国民の税負担は10兆円になる。

そして社会保障関係費はこの間4兆円しか増えていない。

結局カネに色はついていないから、国土強靭化とか防衛費増、さらにはTPP対策などに回ったのであろう。

消費税の増税による「社会保障の充実」は、まやかしであったことになる。

 

令和新鮮組の山本太郎が「消費税5%で野党共闘なら捨て石にも」と訴えている。

確かに傾聴すべき意見ではあるが、すぐ財源問題にぶち当たる。

「国債を増発して対応する」などの案では、空理空論の「アベノミクス」とあまり変わらない。

ここはもう少し具体策を練って主張すべきであろう。

さらには野党間の協議も重要だ。水面下でじっくり練り上げるべきで、「この指とまれ」方式では限界がある。

 

おそらく次期衆院選の最大の争点は「消費税問題と社会保障」になるだろう。

そのためには10月1日から実施される「消費税増税騒ぎ」をじっくり見たうえで、野党共闘で争点化しても遅くない。

山本太郎の主張はエッジが効いているが、「急(せ)いては事を仕損じる」。

今の時期は「力をためる時期」であろう。

立憲民主、国民民主、社会保障を立て直す国民会議などが統一会派を結成したが、さらにウイングを広げるべきであろう。

「令和」、「共産」を含めた「合従策」が効果を発揮するためには、枝野幸男が劉邦になれるかどうかによるだろう。

合従策

中国の戦国時代、西から迫る強国秦との対応に苦慮していた楚・斉・燕・韓・魏・趙の6国は同盟を結んで秦に当たろうとした。

劉邦ーー漢帝国の始祖(前247~前195)沛の農民の出。若いころは侠客人望があって人を動かすのが上手かった。権謀術数にも優れていて単純な人間ではない。


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