このところ次々と自衛隊の不祥事が発生している。
特定秘密違法運用、潜水手当の不正受給、不正喫食、パワハラなどだ。
災害派遣などで誠実な対応が評価されているのに、このところの不祥事発覚はどうしたことだ。
※潜水艦を受注する川崎重工業がねん出した裏金で、海上自衛隊の潜水艦乗組員が飲食接待を受けていた。
わかっているだけで年2億程度、総額十数億になるという。
こんなものは発注金額に上乗せするわけだから、最終的には国民の税金が蝕まれているわけだ。
自民党という政権政党が腐ると実力組織である自衛隊も腐るということか?
なんとも情けないありさまである。
こんな状況では中国軍部の腐敗をあざ笑うわけにもいくまい。
※日本の艦船が中国の領海内を中国側の承認を得ずして航行したとして、中国外務省は日本側に徹底調査と再発防止を申し入れた。
この辺は見解の別れるところなので事実解明をしっかりすべきだ。
国連海洋法条約は、沿岸国の平和や安全に害を与えず領海を航行する「無害通航の権利」を軍艦にも認めている。
しかし中国は、外国艦船が領海内に入るには承認が必要だと国内法で定めている。
林官房長官は、例の如く「自衛隊の運用に関する事柄であることから、お答えを差し控える」
この問題は、こんな回答で満足してはいけない。
日中関係が良好な場合は笑って済ませることができるだろうが、今は良好とはいえない。
こんな時こそ慎重に対応すべきなのだ。
いずれにしても自衛隊という実力組織の弛緩は由々しき問題だ。
安倍政権以降、常態化している「隠ぺい・改ざん・無責任」な自民党の体質に右倣えしたものだ。