コロナウイールスの感染拡大に伴う緊急事態宣言は、もう1か月程度延長されるようだ。
このところの安倍政権の迷走に付き合わされる国民にとっては「うんざりした」と言うところだろう。
2500年前に孫子は、
敵を知り、己を知れば、百戦して殆うからず、と言っている。
ところが今回のコロナ戦争において、敢えて敵を知ろうとしない(PCR検査を行わない)、己を知ろうとしない(医療体制の現戦力を把握していない)。これでは勝てるはずがない。
2500年前より退化しているということか?
「8割おじさん」とか言われている西浦教授が、4月15日「人と人との接触を8割減らさないと、日本で約42万人が新型コロナで死亡する」というショッキングな予測を発表した。
どのような理論に基づくものなのかはっきりしないうちに、8割自粛だけが独り歩きしてしまった。
その結果はと言うと、感染者数は思ったほどには減らず、しかし死亡者はじわじわと増えてはいるが欧米レベルではない。
逆に休業要請による「経済的なダメージ」のほうが厳しくなっている。
どうも戦略を間違ったのではないか?
4月30日現在、日本の感染者数は1万4088人、死者は415人だ。
ちなみにアメリカは感染者数104万488人、死者は6万999人だ。
この数字を見て少し冷静に考えたほうが良い。日本ではインフルエンザで毎年3000名程度死んでいる。(合併症だろうが)
死ななければコロナウイールスは怖いことはない
感染はそこそこあるけれど、ぼちぼち塹壕から外に出でることを考えたほうが良いのだろう。
そのためには医療崩壊はなんとしても防がなくてはならないが。
日本人がコロナウイールスに耐性があるということは、まだ証明されていないが感覚的に納得できる気がする。
①BCGワクチン接種説
②民族的な遺伝子が違うことによるとする説(特に先祖がケルト人の国に感染者や死亡者が多い)
③日本人は発酵食品を食べる(味噌、醤油、漬物など)からコロナに強いとする説(韓国はキムチを食べる)
日本がかろうじて持ちこたえているのは、個々の国民の公衆衛生意識の高さ、食習慣、健康保険制度などだ。
トップリーダー2名(安倍晋三と小池百合子)のオリンピック優先戦略というミスをカバーしている。
3月初旬に明確な方針があればコロナの収束は可能であったであろう。
国民はコロナ危機に際して安倍政権に下駄を預けるわけにはいかない。
逆に正しい方向にかじを切るようプレッシャーをかけるべきだ。
結局「民主的手法」が「専制的手法」に勝るということを我々は証明できるはずだ。